私たちの身も心も知らない世界へと連れて行ってくれる旅行。
本日は、そんな旅行の魅力を余すところなく描き出した小説・エッセイを
ご紹介していきます!
国内・海外と人によって興味・関心は分かれると思うので、テーマ別でまとめました。
その土地の風景や人々の生活、歴史や伝説に触れることができるだけでなく、
主人公たちの成長や冒険、恋愛や友情など、
さまざまな人間ドラマを一緒に体験することができるのは、物語ならでは!
あなたの心を旅立たせ、胸に感動を刻み込む作品。
旅行好きならば絶対に読んでおきたい小説たちを一緒に探検していきましょう。
れんげ
この記事を書いている私は、年間読書量250冊の小説大好きインドア女子です。私が本を読んで感じたことをそのまま書いています。本選びの参考にして頂けたら嬉しいです
小説選びに困っていませんか?
年間250冊以上もの小説を読み漁っている読書好きの私が、あなたの性格や好み、読書の目的などをもとに、
心を込めて小説を選書します♪
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おすすめ旅小説 ~国内編~
ひとりで旅行なんて..と思ってる人にこそ読んでほしい「ひとり旅日和」秋川滝美
日々の疲れでもやもやしてる・気分転換の自由な旅に出たい方におすすめ
ある日、社長から旅へ出ることを勧められます。
最初は、「私にひとり旅なんて..」と尻込みしていた日和でしたが、同僚に背中を押され、まずは日帰りで熱海へ。
ひとり旅ならではの魅力に気付いていく主人公を描いた旅小説です。
訪れる場所も佐原、仙台、金沢、福岡..と実に多様。
ご当地グルメや温かい地元の方との関わり… などなど、これを読んで旅行に行きたい欲が湧いてこないわけがない!
ひとり旅を通して、大人になっていく主人公も見どころの一つです。
猫の視点で旅をする「旅猫リポート」有川浩
カギしっぽの野良猫ナナは、瀕死の自分を助けてくれたサトルと暮らし始める。
5年が経ち、ナナを側に置いておくことができなくなったサトルは、新しい飼い主を探すべく、”旅”に出ることに。恋愛を超えた深い絆を描いた物語です。
普段聞くことのできない動物の声、飼い主さんに対する想いをこんな形で知ってしまうと愛らしさと切なさで胸がいっぱいになってしまいます。
旅小説よりは、猫エッセンス強めですが、ペットがいる方は楽しい思い出をたくさん作りたいなって気持ちになるかもしれません。
日本中を駆け巡る、親子ふたりきりの逃亡劇「青空と逃げる」 辻村深月
俳優の夫が起こした事故から発覚したW不倫。
夫が行方をくらましたことがきっかけで、マスコミに追われることになった妻と息子が二人きりで助け合いながら日本各地を逃げていく逃亡劇です。
突然の移動を余儀なくされ、新しい土地でのたくさんの出会いと別れを経験していく二人の心細さがこちらまで伝わってきます。
事情があって素性を明かせない、友達も知り合いもいないけれど、仲間に入れてくれる地元の人たち。
都会ではたぶんもう目にすることのない、田舎ならではの人間関係の親密さに心揺さぶられる作品です。
れんげ
新しい出会いで視野が広がる「さいはての彼女」 原田マハ
会社は順調に成長したものの、社内の人間関係がギスギス..躍起になった挙句出かけた一人旅だったがチケットの行き先違いにより別の場所へたどり着いてしまいます。
落ち込む彼女の前に現れた一人の少女… 予想外の出逢いに彼女の人生は大きく開いていくのです。
ささやかだけど、力強い、「人生の再生」が描かれた短編集。
<こちらもおすすめ>
さいはての彼女の中にもチラッと登場する、「ハグとナガラ」。
彼女たちの物語は⬇︎こちらが本編です。
ハグとナガラ
50代、女ふたり旅。
気ままに、自分らしく、「一緒に旅に出よう」
6つの旅物語が収録された短編集です。
ぜひ合わせて手に取ってみてください。
悩める女性たちの始まりの旅「山女日記」 湊かなえ
壮大な自然を目の前にした瞬間、悩みがちっぽけに思えてしまう現象を小説で!
それぞれの話に登場する主人公の女性たちは、どこか捻くれててクセがある者ばかり。しかし、そこが逆に人間味という魅力となり、共感を引き寄せます。
登山には興味も経験もないけど、何か気分転換できる趣味を探している人も
この一冊が何かのきっかけになるかもしれません✨
古代の自然であふれる神秘の島、屋久島が舞台「黒と茶の幻想」 恩田陸
大学の同級生4人が昔話をしながら森の中を黙々と歩いていくシーンが幻想的
元同級生の男女四人組が、太古の自然が残る神秘的な島(屋久島)を訪れる。
それぞれの心中を渦巻く封印された過去の事件は、4人が島を出発する前に解かれるのか。
大人になった4人が再会し旅の計画を立てるために集合する場面から物語は始まります。
フェリーの中、
宿に到着してから、
夜が明けるまで
そして、大自然に挑む過酷な登山..
薄暗く、静かで幻想的な森の中、圧倒的な存在感を放つ老木.. ひとつひとつのシーンがありありと目の前に浮かんでくるのです。
さらにミステリー要素(こっちがメインなんですけど..)が加わり、
なんと贅沢な一冊!
おすすめ旅小説 ~海外編~
旅に出たい全ての人へ「深夜特急」 沢木耕太郎
” width=”150″ height=”212″>いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたい、そう思い立った26歳の“私”は、仕事をすべて投げ出して旅に出る。
本作は、途中で立ち寄ることになった香港・マカオを中心に展開されていく物語。
主人公の一年以上にわたるユーラシア放浪の旅を描いた、第一弾。
旅といえば…な、代表的な旅小説です。
何が起きてもおかしくない、海外旅行。
お金の使い方から、様々な価値観を持った地元の人たちとの出会いなどなど、スリルを味わいつつワクワクが止まらない、そんな面白さが詰まった作品。
海外旅行に憧れを抱いている方、海外旅行が好きな方はぜひ読んでみてください^^
好きな国、行ってみたい国にスポットを当てて読んでみるのもいいかも♪
異国の地へ冒険に「MAZE」恩田陸
最後までページを捲る手が止まらない、冒険ミステリー
謎を解き明かすためにこの地にやってきた4人の男たちは無傷で帰ってこられるのか。
オカマである主人公がとにかく魅力的なシリーズ第一弾。
ハムナプトラを思わせるミステリアスな雰囲気と4人を次々と襲う謎現象。
恩田陸さんの描写は、彼らが食べるものまで、頭の中で鮮明に映像化されてしまうほど。
一度この世界観を味わってみてはいかがでしょうか。
エジプトのピラミッドへ「アルケミスト夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ
” width=”150″ height=”213″>ピラミッドに宝物が隠されているという夢を立て続けにみた羊飼いの少年、サンチャゴが
ひとりエジプトに向かって旅にでるというお話。
旅の途中で不思議な人たちと出会い、サンチャゴは人生について学んでいきます。
人生という冒険へ。
12歳が私たち読者に「生きること」の本質を教えてくれます。
世界中でベストセラーとなった傑作、
一度は読んでおいて損はありません。
東欧・ドナウ川に沿って旅に出る「ドナウの旅人」宮本輝
夫を捨てて、突如出奔した母。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、彼女を追いかけるように、昔5年の歳月を過ごしたことのなる西ドイツへと飛んでいきますが.. 旅先で母親が若い男と一緒にいることがわかってしまいます。
東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅を描いた長編物語です。
ゆっくり穏やかに楽しめる、宮本輝さんの物語は根強いファンも多いです。
れんげ
10年後….改めて読んでみて、歳をとるごとに味わい深くなっていく物語だなという気がしています。
南の島に暮らしてみたい「南の島のティオ」池澤夏樹
夏の季節にピッタリ。
小・中学生にもちょうどいい読みやすさなので、お子さんにも勧めてみてはいかがでしょうか。
南の島のキラキラとした風景と爽やかな読後感が心地よい一冊です。
おすすめ旅小説 ~エッセイ・紀行~
作家さんが実際に体験した旅行での出来事や感想を綴った紀行やエッセイをご紹介します。
「ミラノの太陽、シチリアの月」内田洋子
” width=”150″ height=”214″>イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集です。
10作品が収録されており、すべて著者が実際にイタリアで体験した出来事をもとに描かれたエピソード。それぞれの章に驚く結末が待っていて、最後まで読者を楽しませてくれます。
内田洋子さんの旅エッセイは比較的読みやすいです。
他にも、イタリアに関するエッセイをたくさん執筆されています。
<こちらもおすすめ>
第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞!
「美しいものをみにいくツアーひとり参加」益田ミリ
” width=”150″ height=”226″>北欧のオーロラ、ドイツのクリスマスマーケット、フランスのモンサンミッシェル、赤毛のアンの舞台・プリンスエドワード島…
一度きりの人生!行きたい場所に行ってみよう!40歳という節目を迎えて、ふと思い立った海外旅行。ひとりは怖いから、まずはひとりでツアーに参加してみよう。
どこに行こう、何を持っていけばいいんだろう、海外のホテルはどんな感じなんだろう、
本作に出てくるミリさんの旅行行程を眺めながら、まだ訪れたことのない未知の世界をお楽しみください^^
<こちらもおすすめ!>
「考え事したい旅 – フィンランドとシナモンロール」
旅をしながら、人生について、自分について、時間について、考えてみる。
フィンランドでの著者の過ごし方と共に、その土地を訪れる度に考えさせられることについて綴られています。
イラストや写真もたくさん載っていて、眺めているだけでも旅気分を味わえてしまうエッセイ♪
れんげ
星の旅人 スペイン「奥の細道」 黛まどか
” width=”150″ height=”213″>こちらは女流俳人によるスペイン、サンチャゴ巡礼の旅。
約800キロもの道のりを48日間ひたすら歩き続けるという超過酷な旅..の中、他の巡礼者との出会いや美しい景色、
そして地元の人の温かさに触れていく様子が俳句を交えて綴られています。
俳句の味わい深さを堪能しながらさらっと読めてしまうので、
サンチャゴ巡礼に興味がある方だけでなく、俳句から感じ取る旅の風景に興味がある方にもおすすめです。
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最後に
旅行をテーマにした小説をご紹介いたしました。
これらのおすすめ小説を通じて、あなたも旅行の魔法に浸ってみてはいかがでしょうか^^
もちろん、旅のお供に鞄に忍ばせてもいいと思います。
さてさて、これからどこにいこう。何しよう。
想像するだけでもワクワクしてきませんか?
思い出の場所へ、
まだ見たことのない新しい場所へ、
未知の世界があなたを待っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
今日も楽しい読書時間をお過ごしください(*´꒳`*)
れんげ