命の最前線にいる人たちの日常ってどんなだろう。
看護師さんが登場する小説を集めました。
将来医療関係の職につきたいと思っている方はもちろん、
身近に病院で働いている人がいる方や
まさに今、看護師として毎日頑張って働いている方にも手に取って欲しい作品です。
普段私たちが目にすることのない、”現場”の雰囲気を物語から味わってみませんか。
・医療がテーマの小説が読みたい
・生と死に対する考え方を学べる小説を探している
れんげ
この記事を書いている私は、年間読書量250冊の小説好きインドア女子です。私が本を読んで感じたことをそのまま書いています。本選びの参考にして頂けたら嬉しいです
コンテンツ
看護師が登場するおすすめ医療小説
涙なしでは読めません「看護師が流した涙」岡田久美
これから看護師を目指そうとしている人、そういうお仕事に興味のある方は読むべき一冊です!
「病院」とはどんな場所なのでしょうか。
最愛の家族との最期のお別れ、幼い命を助けられず悲しむ人々..
医療関係者はその衝撃をどのように受け止めているのでしょう。
現役のナースが語る、実際の体験談を元にまとめられたこちらの一冊。
正直、読み進めるのが辛いかもしれません。
ですが、全て読み終わった時、心が温かくなっていることに気づかされます。
と、同時に看護師ってなんて素敵な職業なんだろうって思いました。
「家族愛」「人の温もり、優しさ」を存分に感じられる感動の一冊、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
看護学校での爽やかな青春「いつまでも白い羽根」藤岡陽子
不本意ながら看護学校へ進学した瑠美は、憂鬱ながらも心優しい友人との出会いや厳しい看護実習、そして医学生の拓海への淡い恋心などを抱き、頑なに閉ざしていた心を開いていく…。人間にとっての本当の強さと優しさの形を真っ向から描いた物語。
気づいたら看護に本気で取り組むようになっていた主人公の瑠美に胸を打たれます。
死を扱う仕事”医療”という重いテーマのなかにも、青春・恋心の爽やかさを感じるシーンが含まれているので意外に親しみやすく感情移入しやすい作品だと思います。
れんげ
新しい命を迎えるお仕事「むかえびと」藤岡陽子
産婦人科病院で働く女性たちにとって”働くこと”とはどういうことなのか、リアルな現場が覗ける医療小説
もう一つ、藤岡陽子の作品を紹介させてください!
こちらは産婦人科で働く助産師という職業にフォーカスした作品。
キャリア6年目の主人公は自らが所属する病院の経営方針に疑問を持ちながらも、強い信念と誇りを持ち一生懸命仕事を全うしている同僚や先輩たちに支えられながら日々”新しく生まれる命”と向き合っていく物語です。
飛び込み出産、妊婦さんの早退急変による緊急搬送…などなど緊迫した空気の中で冷静に、そして患者さんを安心させながら正確な処置をしていかなければならない状況で働く人々にひたすら圧倒されます。
助産婦さんを目指している方はもちろん、
出産を経験したことがある方にもおすすめしたい作品です。
未受診妊婦や出生前診断に関してなど、現在日本に多い問題なども取り上げられているため勉強にもなります。
看護師の苦しさを知る「ヴァイタル・サイン」南杏子
現役看護師が描き出す、看護の現場とは。
二子玉川グレース病院で働く看護師の堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしています。
患者との人間関係が難しく、休みの少ない職場で、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた彼女は、ある日「天使ダカラ」という名のSNSアカウントを見つけます。
そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていたのです。
医療現場の現実や限界をリアルに描いたエンタメ長編物語、
救われない日もたくさんある…どうすることもできない状況に対してどう向き合っているのか、
認知症患者さんと向き合うシーンなんかは、読んでいるこちらも心が疲弊してきて…
さらに看護師不足と高齢化がプラスされて…
ガツンと現実を突きつけられます。
そんな中で明日も患者のために頑張ろうって思えるのは、些細な感謝の言葉とかちょっとした思いやりや心遣いだったりして。
尊敬と感謝の気持ちを伝えたくなる一冊です。
実際に医療従事者として働いている方にとっては共感できる部分が多い作品なのではないかと思います。
ナースのガチ本音トーク「白衣の天使たちのホンネ ナース裏物語」中野 有紀子
ナース用語で「アポる」ってなに?
医者や患者からのセクハラって本当にあるの?
患者を生き返らせた“伝説のナース”とは?
ナースに向いている人は?
…..誰も知らない彼女らの素顔を現役ナースが赤裸々に綴る衝撃の書。
実体験に即して、安心できる病院、危険な医師、ナースの見分け方も解説。(Amazonから引用)
身内感満載で面白い!
実際に現場について働いてみないと知り得ないようなことがたくさん描かれています。
真剣に心を動かされるという内容ではないけれど、医療関係でない私のような一般人が読んでも楽しめました。
看護師さんたちに対する勝手なイメージってつきものだと思うのですが、実際はどうなの?っていう舞台裏が上手くカバーされてて、読後は割とすっきり。
重くて真剣な感動ものもいいけれど、こういうのもたまに挟んでみると面白いですよ(●´ω`●)
映画化シリーズ化作品!医療従事者としての誇りと信念を目の当たりに「神様のカルテ」夏川草介
「24時間、365日対応」の病院で働く29歳の内科医、栗原一止(いちと)。彼が勤務する病院では、常に医師が不足していて、専門ではない分野の診療も任され彼は患者の最期を看取らなければならない。そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻り時間と自由を手に入れるか、ここに残るかの選択肢をあたえられるが…
著者が現役の医師ということもあり、医療現場の様子が正確に描かれているようです。
特に地域医療という小さいところならではの大変さや責任の重さという面でとても興味深く勉強になります。
”私は、こんな医者でありたい”という信念を持ち続けることの大切さ、かっこよさ。”
きっとどの職業にも共通していることですが、特に命を扱うお仕事をされている人にとってはこういうことを考える機会が多いのかもしれません。
看護師さんがメインの物語ではないですが、死を前にした患者さんたちのために働き続ける人々から力強いエネルギーをもらえる作品です。
キャラクターも語り口もコミカルなので、読みやすく医療系小説が初めてという方にもおすすめです。
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最後に
看護師・医師の仕事ぶりが描かれた医療系小説(+エッセイ)をご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか。
将来医療関係の職につきたいと思っている方、身近に病院で働いている人がいる方や
まさに今、看護師として毎日頑張っている方にもぜひ手に取ってみてほしい作品ばかりです^^
私はこれらの作品に出会い、命の重みと医療の存在の有り難みを改めて痛感させられました。
興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
それでは本日も素敵な読書ライフを╰(*´︶`*)╯♡
れんげ
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