【2023年】重松清の人気小説おすすめランキング【家族・生き方を見つめる感動名作品】

懐かしい・泣ける・読んだ後に温かい気持ちになる、名作を数多く手がけてきた、小説家・重松清さん。

特に、家族や小中学生をテーマに、身近な日常を描いたような作品が多く、

大人が読んでも深く考えさせられ感動を誘うものばかり。

国語の教科書にも取り扱われていて知っている方も多いはず。

 

今回は、そんな重松清が手掛けた小説の選び方とまず読んで欲しい名作をランキング形式にてご紹介します。

テレビドラマ化・映画化された話題作から、ファンイチオシの一冊まで見逃せないランキングとなっておりますので、是非参考にしてみて下さい。プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

れんげ

こんにちは、れんげです。小説が大好きで年間250冊以上の小説を毎日読み漁っています。
新しいものにこだわらず、心に響く良い作品に目がない私が小説をおすすめしていきます。みなさんの本選びに少しでも役に立てると嬉しいです。読書で身につけた速読術や読書法、ライフスタイルについて記事を書いています。

小説家・重松清の魅力とは。

重松清は日本を代表する作家の1人です。
家族や小中学生、学校ものをテーマとした作品が多く、主人公の年齢層も幅広いことが特徴的です。

重松清さん本人が現役の教師ということもあり、彼が実際に経験してきた、もしくは目の当たりにしてきたであろう、出来事が鮮明に繊細に描かれています。
なんと言っても、物語の中にでてくる主人公の心情描写がとてもリアルで読みやすいです。
主人公が直面する苦悩も辛い現実として正直に描くため、共感しファンになる読者も多いのです。

そんな厳しい現実を描写しながらも、重松清さんの描く世界には感動・優しさ・温かさがあり、そして人間の強さがあります。

家族愛・少年少女時代を思い出させる、ノスタルジックな感動を誘う名作ばかりの彼の作品は、何から読めばいいのか迷う方も多いと思います。

次は、そんな重松清作品の選び方をご紹介していきます。

重松清作品の選び方

重松清さんの小説を選ぶ際に参考にしたい、ポイントをおさえていきます。
初めて読む方も、お気に入りの作品に早く出会いたいという方もこれを参考にしてみて下さい。

①映画化・テレビドラマ化された、ポピュラー作から読んでみる

重松清さんの作品は、映画化・テレビドラマ化された作品がとても多く、
小説を読むだけでなく、読んだ後に映像を見て想像を膨らますことができて、楽しさ二倍に。
特に、大人が子供にすすめたい作品が多いことも特徴的です。

これまでに映画化・テレビドラマ化された作品をご紹介します。

2021年 とんび
2020年 ステップ
2019年 泣くな赤鬼
2018年 幼な子われらに生まれ
2016年 恋妻家宮本
2016年 十字架
2015年 アゲイン28年目の甲子園
2008年 青い鳥
2008年 その日のまえに
2008年 きみの友だち
2005年 疾走
2005年 ヒナゴン

テレビドラマ化
2021年 とんび
2014年 あすなろ三三七拍子
2015年 流星ワゴン
2016年 希望ヶ丘の人びと
2017年 ブランケット・キャッツ
2021年 きよしこ

れんげ


私のおすすめは、『とんび』です。2021年に映画化も決まり話題急上昇中のこの作品。広島県を舞台に、不器用だけど幸せを感じる親子愛が炸裂します。涙なしでは読み切れない作品です。

②文学受賞した、話題作品から読んでみる

重松清さんの作品はこれまで数多くの文学賞を受賞してきました。
小説、文学の真骨頂を味わいたいという方は、ぜひ文学賞受賞作品からチェックしてみましょう。

2014年 毎日出版文化賞 ゼツメツ少年
2010年 吉川英治文学賞 十字架
2005年 ブランチBOOK大賞 その日のまえに
2001年 直木三十五賞 ビタミンF
1999年 山本周五郎賞 エイジ
1999年 坪田譲治文学賞 ナイフ

③作品のテーマから選ぶ

重松清さんのこういう作品が読みたい!
という方は多いのではないでしょうか。
これまでに手掛けられた作品はとても豊富です。その中で、やはり興味があるテーマ・読みたいテーマに絞って読むこともおすすめです。

『生き方』がテーマの作品

生きているのが辛いと感じた時、疲れを感じた時におすすめです。
重松清さんの作品は、失敗・痛みが痛烈に伝わってきますが、最後には読者の心が救われるような温かさを与えてくれるものが多いです。
父子家庭の半世紀を描いた「とんび」「かあちゃん」が代表的です。

『家族』がテーマの作品

重松清といえばこのテーマ!
文学賞を受賞した「ビタミンF」「流星ワゴン」という名作が代表的です。
家族とは、私にとってどんな存在か。まるで問われているような気持ちになり深く考えさせられる作品を読んでみてはいかがでしょうか。

『学校・先生・いじめ』がテーマの作品

いじめを目撃したことがある。
些細なことだけど、学校で傷ついた経験がありずっと覚えている。
思い当たる方は、ぜひ重松清さんが描く作品を読んで頂きたいです。
ドキッとすることや懐かしく、今だから穏やかに見つめ直す機会をくれるかもしれません。
「きみの友だち」やいじめ問題を扱った「ナイフ」など、ぜひ読んでみて下さい。

④著者の意見が読める短編・エッセイ集から読んでみる

重松清さんは、長編作品だけではなく多くの短編集・エッセイ集も手掛けています。
短編集では、一つひとつの物語が完結しており国語の教科書でも選ばれるほどの名作が勢ぞろいです。満足できると思います。

読書の時間が限られている方や、空いている時間に少しずつ読んでいきたいという方におすすめ。

また、重松清さんのことについてもっと知りたい、どんな考え方をしているのかもっと読みたいという方におすすめなのはエッセイ集です。

社会問題や学校のいじめに対する重松清さんの意見を知ることができます。


れんげ


この作品は、重松さんと同世代の方(高度成長期とともに育ってきた世代)がとくに楽しんで頂ける一冊だと思います。
時代の発展と変化と共に育ってきた、重松清さんの実体験が覗けます。

⑤重松清名作の人気ランキングを参考に

重松清作品を読み込んでいるファンの感想を参考に本を選びたいという方のために、読者が選んだおすすめ作品をランキング形式でご紹介します。

No.1 流星ワゴン


出版:2005年 講談社文庫
ポイント
やり直しはできない。過去・今・未来の自分と家族を考えさせられる一冊。
未来を明るく照らしてくれる、人生がテーマの希望の物語です。

死んじゃってもいいかなって思う主人公が、交通事故死した父子に出会うことで変わろう、変えようと努力するようになる姿に感動します。
テレビドラマ化されていますので、是非、そちらも合わせておすすめです。

No.2 きみの友だち


出版:2008年 新潮文庫
ポイント
他人との人間関係について悩んでいる時にぜひ読んで欲しい作品。
友だちのほんとうの意味を問う連作長編小説です。


中学校のクラスという小さい世界の中にいた、あの頃を思い出す。
足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスでも孤立してしまいます。
自分らしさってなに?友達って必要なの?
繊細な女子中学生の心情をこうもリアルに描いた重松さんには驚かされます。

No.3 その日のまえに


出版:2008年 文春文庫
ポイント
死に立ち向かう親子の様子を描いた、感動超大作。

死ぬと分かってから過ごす日々、どうにもならないと分かっているけれど幸せを見つける努力をしようとする彼らを見ていると励まされます。
テレビドラマ化、映画化、ベストセラー小説にもなったヒット作です。

No.4 ナイフ


出版:2000年 新潮文庫
ポイント
いじめをテーマとした本作は、読むほど怒りと悔しさが煮えたぎってきます。
思わず、いじめられる子とその親を一生懸命応援したくなります。


イジメというとても重いテーマで、同テーマを扱っている他作品と比べ深刻さが増している気がします。
思わず目を逸らしたくなってしまうシーンや、いじめに立ち向かう家族の様子は読者の涙を誘います。

No.5 ビタミンF


出版:2003年 新潮文庫
ポイント
ビタミン剤のような、背中を押してくれる短編集。
あれゆる環境下で思い悩むアラフォー世代の主人公たちが、読者の共感を誘います。


直木賞を受賞しているこの作品は、『家族』をテーマに7つの物語で構成された一冊です。
人生に疲れてしまった大人の方にぜひ読んで頂きたいです。

No.6 疾走


出版:2005年 角川文庫
ポイント
孤独感に苦しめられ、にんげんと繋がりたいと一心に願うひとりの少年の悲しい物語。
どうすれば彼は救われたのか、心が大きく揺さぶられます。


重松清さんの作品史上最も悲痛を訴えかけてくる一冊だと思います。
こんなにも光が差さない作品は珍しいのでは…。
上下巻ある本作は、読み応え抜群と同時に、読後の救いようのないヘビーな気持ちが残ります。

No.7 きよしこ


出版:2005年 新潮文庫
ポイント
言いたいことを上手く伝えられない、生きるの疲れたなって時に読んで欲しい切なくて温かい作品です。

吃音という発達障害に悩む、少年が主人公の感動物語。
重松清さん本人が吃音の当事者であり、実際の体験から描かれた作品と言われています。
伝えたいことが伝えられないもどかしさや、人間関係を作っていく難しさが絶妙に表現されていて心打たれます。
視野が広くなり、深く深く考えさせられる一冊です。

No.8 とんび


出版:2011年 角川文庫
ポイント
父ひとり子ひとりの親子愛物語。ドラマ化・映画化された、名作です。
親子の絆が美しく、そして日本のお父さんらしい不器用さの中に力強い愛情が伝わってきます。


幸せそうな一家が一変。
最愛の妻を失った父親が1人で息子を育てていく育児奮闘物語です。
父子間の感情のすれ違いなど、重松清さんの心情描写がとても素晴らしい作品だと思います。

No.9 エイジ


出版:2004年 新潮文庫
ポイント
次々と起こる連続通り魔事件の犯人が中学生の同学年と知った主人公、エイジが自分の向き合い始めるリアルな中学生日記。

本作は、山本周五郎賞を受賞し話題とを集めました。
自分がキレたらどうなるのか。自分自身が分からなくなったり、好きな女の子ができたりと思春期真っ盛りな日常を描いたピュアな青春物語です。あの頃のほろ苦い自分を振り返りたい方におススメです。

No.10 青い鳥


出版:2010年 新潮文庫
ポイント
きよしこの後に読みたい感動名作。
言葉を上手く操れない中学非常勤の先生が、勉強よりももっと大切なことを教えてくれます。


いじめ・自殺・孤独…数々の深刻な問題を抱えた子供たちが登場する本書は、吃音の先生という立場で子供たちをどう支えていくのか、必死に守ろうとする村内先生に感動します。
重松清さんの思春期の子供たちの心情を表現する能力には圧倒されます

No.11 半パン・デイズ


出版:2002年 講談社文庫
ポイント
思わず故郷を思い出したくなるような懐かしさが詰まった一冊。
読みやすい内容なので、親子一緒に楽しめます。


少年時代のいきいきとした日常が爽やかに青々と描かれた、長編小説です。
青春・思春期に到達する前の子供たちの視点からみる日常を描いています。昔を思い出したい方、小さいお子さんがいらっしゃる方におすすめです。

No.12 十字架


出版:2012年 講談社文庫
ポイント
いじめによって自殺した生徒はどんな思いだったのか。残された家族は、友達は…
複雑な心境と心情描写が鮮明すぎて、読了後もずっと考えてしまう、重松清さん渾身の作品。


吉川英治文学賞を受賞した作品です。
親にとっての子の存在や、いじめをただ見ている側の辛さ、生き残っている者たちが背負わされる十字架…など、考えても答えられないことを突き付けられます。

No.13 卒業


出版:2006年 新潮文庫
ポイント
「死」と向かい合い、新たな一歩を踏み出そうとする4組の家族を描いた短編小説。
彼らにとっての卒業とは何なのか、死の受け入れ方を考えさせられます。


誰もがいつか乗り越えなければならない、最愛の人の「死」にどう向き合っていくかを重松清さん独特の鮮明な心情描写と共に描かれています。
悲しさ、温かさ、愛しさ、あらゆる感情が渦巻いて読者の心を揺さぶる本書は、子供から大人まで、何度でも読める作品です。

No.14 カシオペアの丘で


出版:2010年 講談社文庫
ポイント
肺の悪性腫瘍を告知された39歳の主人公が、数十年ぶりに故郷へ帰っていく物語。
主人公の幸せを願ってしまう、と共に、読者もこれからの未来・家族・かつての想い出との繋がりについて深く考えさせられます。


何度読み返しても泣いてしまう、感動作です。
アラフォー世代の方、故郷に帰ろうと思いながらもなかなか帰れていない方に読んで頂きたい作品です。

No.15 くちぶえ番長


出版:2007年 新潮文庫
ポイント
子供から大人まで楽しめる、読みやすい作品。
ストーリーもキャラクターも魅力的で重松清さんらしい、優しい気持ちにさせてくれます。


お子さんに読ませるために購入する方が多く、自分でも読んでいるうちに、ストーリーに入り込み、泣いたり笑ったりしてしまった。というレビューの声がたくさんありました。
お子さんの素直で正直な一言が、大人の心に響いてきます。

No.16 ステップ


出版:2012年 中公文庫
ポイント
結婚3年目で妻を亡くした夫が男手一つで一人娘を育てていく、「残された人たち」の奮闘・成長の感動作。


子育てをしたことがある方や、今まさに育児をしている方—-共感する場面が多いと思います。また、まだ経験したことがないという方も、これまで育ててくれた、親御さんを思い出さずにはいられません。
父子二人の成長は読んでいて、涙が止まりません。

No.17 せんせい。


出版:2011年 新潮文庫
ポイント
現役教師である重松清さんだからこそ描ける、教師視点の世界を堪能。
当時の担任のことを思い出し懐かしい気持ちになります。


あの時教壇に立っていた先生もこんなことを考えていたのだろうか。
授業そっちのけで夢を追いかける先生。1人の生徒を嫌っていた先生。
厳しくすることでしか子供に向き合えなかった先生。
先生も1人の大人であり人間である。
苦さもあり、なつかしさもあり、サラサラ読める作品です。

No.18 日曜日の夕刊


出版:2002年 新潮文庫
ポイント
泣ける短編が12作品も続きます。
小学五年生から少年野球の監督などあらゆる視点で描かれる物語はまるでおとぎ話のよう。


心に潤いを、温かさを、癒しをくれる泣ける短編集はファンからの人気も高い。
重松清さんの特徴として、小学生のお子さんにも読みやすい物語が多いです。小説初心者の方でも親しみやすい作品です。

No.19 トワイライト


出版:2005年 文春文庫
ポイント
万博、ドラえもん、タイムカプセルなど、近い世代の方、小さい頃好きだったという方におすすめしたい作品です。


ドラえもんのキャラクター名が登場人物のあだ名として、親しみを持てます。

No.20 小さき者へ


出版:2006年 新潮文庫
ポイント
父親の視点・子供の視点が鮮明に描かれた、家族がテーマの物語です。

心を閉ざした息子に父親が語り掛け続けます。
6つの短編から構成される本書は、親の心理(弱さも強さも)を鮮明に表現しており、
男女問わず、小学生~と大人まであらゆる方におすすめです。

まとめ

今回は、重松清のおすすめ小説の数々をご紹介しました。
重松さんの作品は、家族や生き方、日常的な身近に起こりうる問題をテーマした感動作品が豊富です。
子供から大人まで主人公も多様で、それぞれの心情描写がとても繊細でリアル。共感を誘います。

最後には読者の心に希望を残してくれるようなストーリー展開は、何度も読み直したくなるファンも多いです。
ぜひお気に入りの作品をチェックしてみてくださいね。

最後までありがとうございました♪
それでは、今日も素敵な読書時間をお過ごしください🌸

れんげ

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