【感想】有川浩の「阪急電車」読了。片道15分のローカル線で起こる奇跡!

本日は、有川浩さんの「阪急電車」という小説を紹介していきます。

よく映画化されている作家さんですので、読まれている方も多いと思います。

名前の通り、大阪を走る電車が舞台ですので登場人物の会話は関西弁。関東育ちの私には新鮮でした。

関西弁を聞いているとなんだかキツいけど、人情を感じられるような温かさがあります。

阪急電車 (幻冬舎文庫) 有川浩
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ストーリー

片道15分のローカル線、阪急列車で起こる小さな奇跡の数々。

乗客たちを乗せた電車は、彼らの人生を交差させ、大きな変化へと繋いでいく。

それは乗客たちそれぞれしか知らない。
人数分の物語を乗せて、電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。

純度100%の胸キュンとほっこり幸せな気持ちになれる長編小説。

恋の始まり、別れ、新しいスタート、懐かしい思い出、様々な想いを乗せて今日も軽やかに各駅停車。

こんな方におススメ!

・空いてる時間に読める小説がほしい
・学生の胸キュン恋愛話が読みたい
・奇跡/偶然の出会いに憧れる
・下町のローカル線が好き

読みやすさ

ストーリー
(5.0)
構成
(4.5)
登場人物
(4.5)
Total
(4.5)

長編小説ですが、読んでみると短編集のように色々なテイストのお話がギュッと詰まっているような一冊です。

乗り合わせた乗客たちそれぞれの物語もあれば、乗客たち同士が言葉を交わし合う場面など様々で頻繁に主人公が変わっていくスタイルが読者を飽きさせません。とても理解しやすく読みやすいです。

各駅ごとで章分けされているにもかかわらず、同じ章の中でも主人公が何人も変わっていく、それぞれの続編が展開していくという構成です。

見どころ

登場人物の関西弁がとても雰囲気を出していますし、素朴な情景、人々のやり取りでなんだか懐かしい気分になります。

私が個人的に好きな話は、ミサと祥子の話

とても共感をし、ガッツポーズをしたくなったり最後は微笑ましい気分にさせてくれるお気に入りの場面です。

一度出てきた人物がその後何度も登場し、第三者の視点からその後の話の展開を察せるところはとても面白いと思います。

それから、大学生たちの恋愛エピソードは純粋すぎて目を開けられないほど眩しい。//=w=\\

感想

ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。

誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で覗いて行ってくれると嬉しいです。

ネタバレを含んでいますので、先に読了をおすすめします。

他人からもらう助言

これは、本の中の「ミサ」の話を読んでいて感じたこと。

電車の中でミサは、これまでの様々な人との出会いを思い返す。

考えてみたらあたし、けっこう知らん人に救われてんねんなあ。

友達のために席をとっていたミサを注意をしてきた怖いおじさん。

元彼のことを「下らない男ね」と言った知らないおばあさん。

バカだけど優しい彼氏の話をする”えっちゃん”

白いドレスを着ていたお姉さん

見知らぬ人からの一言は、親しい人からの一言より嘘偽りのない重みがある気がする。

ミサがそうしたように、誰かに言われることで今までもやもやしていたものも一瞬で無くなったり、自分を変えようと意識できるときがある。

大事なことに気付けることだってたくさんある。

他人との関わり合いって大切なんだな。

最近は、近所付き合いも友達関係も何もかもがドライになっていて出会いも求めなくなってしまった私。

人との出会いって素敵だなあと思えてきて、一つ一つが奇跡で、これからはちょっと意識してみようかなと思った。

女のランク

翔子が途中下車から電車に乗るときに遭遇した女の子たちとの話。

小学生の女の子が同級生たちに仲間外れにされている様子を感じ取った翔子は、女の子(彼女もショーコちゃん)に声をかける。

ショーコちゃんが泣くのを我慢して必死に戦っている姿は、幼い頃の自分を思いだす。

同じ状況に遭ったことがあったので自然と懐かしくなりそして、胸が苦しくなった。

翔子がショーコちゃんにかけた言葉は、私の心にも響いた。

あなたみたいな女の子は、きっとこれからいっぱい損をするわ。だけど、見ている人も絶対いるから。
あなたのことをかっこいいと思う人もいっぱいいるから。私みたいに。
だから頑張ってね。

私も、辛かった時、この言葉が聞きたかったなあ。

と同時に、老若男女問わず負けない強い精神を持つ翔子の女としてのカッコよさに惚れた。

そして、その後のミサとの再会は、私が一番好きなシーン。あの後のコーヒー飲み放題のランチで、二人はどんな話をしたのだろう。

あの二人のこれからの友情を描いた続編出たりしないのかなあ、なんて。

最後に

短いのにお腹いっぱいになる小説です。

手軽な読みやすさもいい感じ。

人情の魅力がつまった一冊でついつい阪急電車に乗って同じ景色を味わいたくなってしまいました。

映画も見ましたが、キャストのチョイスも個人的には本の雰囲気と合っている気がしました。

とても忠実に再現されていると思います。

ミサ役の戸田恵梨香さん、翔子役の中谷美紀さんが特に素敵!

映画を見た後にもう一度本を読みなおしましたが、もうあのお二方の顔しか頭に出てこないです笑

小説も映画も両方楽しめると思います。

本日も最後までありがとうございました。

れんげ

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