【感想】有川浩「クジラの彼」を読みました。ツンデレ彼・彼女の純度100%の恋愛短編集。

本日は、有川浩さんの作品「クジラの彼」を紹介します。

私が最初に読んだ作品は「図書館戦争シリーズ」です。彼女の作り出す世界は割とコミカルで親しみやすいというイメージが強いです。

今回は、海上自衛官にまつわるラブコメシリーズ第一弾ということで。

自衛官という私が普段覗けない世界が見えてとても新鮮で、登場人物のキャラのクセにはまってしまいそうです。

どうぞ、最後まできゅんきゅんしてください。

クジラの彼 (角川文庫) 有川浩
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ストーリー

潜水艦乗りとして働く彼・彼女たちの恋愛物語をまとめた短編集。

自衛官も恋愛したり結婚したりするフツーの人間なんです。

厳しい規律、いつ出てしまうか帰れるか分からない厳しい環境の中での恋愛のススメ方。

こんな方におススメ!

・ベタ甘ラブコメ小説が好き
・自衛隊の恋愛事情が知りたい
・恋がしたい
・空いた時間に少しずつ読める一冊がほしい

読みやすさ

ストーリー
(4.5)
構成
(5.0)
登場人物
(4.0)
Total
(4.5)

短編集で本自体も薄型なのですが、一つ一つのストーリーが凝っていて満足感たっぷりです。

さらに、海上自衛隊という共通点があるので、登場人物が変わっても状況を読み込みやすく、理解しやすい印象を受けました。

ああ、やっぱりあの人たちってこういう状況なのかあ、って読みながら詳しくなっていく気持ちです。

仕事中のお昼休みや寝る前のちょっと空いた時間に読めちゃいます。

見どころ

6つのストーリーで構成されていて、どれも純粋でかわいらしい自衛官たちの魅力であふれています。
普段、私たちの国を守るために危険を犯して働いている彼らの、あまり明るみにでていない部分を覗いている気持ちになります。

ギャップって、素敵です。

個人的には、最終章の”ファイターパイロットの君”が好きです。

みなさんのお気に入りの作品はどれですか?

感想

ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。

興味のある方は覗いていってくれると嬉しいです。

ネタバレを含んでいますので、先に読了をおすすめします。

第三章 国防レンアイ

隊では、身分も上ですごい人だけど恋愛では、臆病で純粋な彼女。

一般人との恋愛を恐れている彼女の気持ちはとてもよく共感できた。

お腹が割れている強い女=女らしさに欠けるという周りからの目は、これまでの彼女の恋愛の妨げになってきたのだった。

偶然、彼女の元カレに遭遇し弱っている彼女の目の前で、一緒にいた同期が言い返した一言。

腹筋われてて何おかしいんだ?こっちゃ伊達に国防やってねえんだよ。有事のときにお前ら守るために毎日鍛えてんだよ。
チャラチャラやってて腹なんか割れるか。

心の中でついついガッツポーズしてしまった。

とても爽快な気分。

意外と運命の人って近くにいるもんだなあ。

脱柵エレジー

この小説を読んでいると、真(理想)の恋人のあるべき姿はこうだ!と心の中で何度もうなずいてしまう。

私たちが見失いがちな、でもとても重要な正論を真っ直ぐ言いのけてしまう彼ら。純粋というか真面目というか。

こんな人リアルな世界にいるのかな。

相手を思いやる。恋愛の基本だなあ。

ファイターパイロット

光稀さんの恋愛に不慣れで一生懸命な感じがとてもかわいらしい。

男の人を”貴様”と言ってしまうところとか、デートにかわいらしいワンピースをきてステンレスの認識票を首にぶら下げてくるところとか。

仕事へ真面目な姿勢が感じられるとともに、健気な女の子のようなふるまいに心打たれてしまう。

私のお気に入りのお話である。

最後に

短編集は普段あまり読まないのですが、有川浩さんのこのラブコメ集は強い

短時間で物語の面白さが十分に伝わってきます。

どっぷり浸るというよりは、アフタヌーンティのように小さくてお洒落なお菓子をあれこれとってちょびちょび楽しむような気分です。

これに引き続き制服ラブコメシリーズは他にも出ているようなので読んでみようかな。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

れんげ

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