女性の心理描写が極めて突出している女性作家、角田光代さん。
強さ・弱さ・恐ろしさなど含め女性の人生を正直に描かれる角田光代作品に共感する読者もたくさんいます。
数々の文学賞を受賞し、映像化もなされていた角田光代さんの傑作たちは何度も読み返したくなる、深く心に刺さるものばかり。
これまでたくさん出版されてきた作品は、何から読んでいいか迷ってしまいます。
今回は、そんな角田光代作品の選び方、読者のおすすめ作品をランキング形式でご紹介致します。
何度も読みたくなるような傑作ばかりです。
ファンの評価が高いものから代表作品、話題作など厳選された内容になっています。
是非最後までお楽しみください。
れんげ
こんにちは、れんげです。
小説が大好きアラサーOLです!年間250冊以上の小説を読んでいます。
新しいものにこだわない読書スタイルで、『何度も読み返したい作品』との出会いを追い求めて、日々読書を楽しんでいます。
このブログでは、読書好きの私がおすすめする小説をご紹介しています。
みなさんの読書習慣、または本選びに少しでも役に立てると嬉しいです。
角田光代作品を選ぶポイント
まずは、角田光代さんの小説を選ぶ時の④つのポイントをご紹介します。
どういう作品を読みたいのかはっきりしている人や、反対に何から手を付けて良いのか分からない方は参考にしてみて下さい。
選び方ポイント① 文学賞受賞作品・ノミネート作品から読んでみる
角田光代さんの作品は、これまでに数々の文学賞を受賞されました。
まずは、日本文学の専門家がうなった名作品から選んでみてもいいですね。
1990年 | 海燕新人文学賞 | 幸福な遊戯 |
1996年 | 野間文芸新人賞 | まどろむ夜のUFO |
1998年 | 坪田譲治文学賞 | ぼくはきみのおにいさん |
2003年 | 婦人公論文芸賞 | 空中庭園 |
2005年 | 直木三十五賞 | 対岸の彼女 |
2006年 | 川端康成文学賞 | ロック母 |
2007年 | 中央公論文芸賞 | 八日目の蝉 |
2011年 | 伊藤整文学賞 | ツリーハウス |
2012年 | 泉鏡花文学賞 | かなたの子 |
2014年 | 可合隼雄物語賞 | 私のなかの私 |
2016年 | 新井賞 | 坂の途中の家 |
2021年 | 読売文学賞 | 源氏物語 |
れんげ
選び方ポイント② 映像化された話題作から読んでみる
角田光代さんの作品には、メディア化された作品が多くあります。
原作とキャスティングを比べたり、読書を楽しんだ後に映像で想像を膨らませることができるのはとても贅沢な楽しみ方です♪
特に初心者の方には、物語に入り込みやすくなると思います。
(画像をクリックするとAmazon Primeで視聴できます。)
映画化作品
れんげ
選び方ポイント③ 長編物語以外の作品から選んでみる
これまで多くの作品を世に出してきた角田光代さん。主に長編が主ですが、それだけではなく自身のことを語ったエッセイ集や短編集など、異なったカテゴリーの作品もあります。
角田光代さんのことをもっと知りたい!と思ったら、エッセイ集をおすすめします。
れんげ
角田光代さんが世界中を一人で旅している時の出来事が綴られています。
旅行記として、異国感を楽しめます。
れんげ
角田光代さんにもこんなところがあるのか!など、小説では味わえない著者の一面が覗けます。
れんげ
角田光代さんがこれまでどのようなことを感じながら夜を過ごしていたのか…そして読者自身のこれまでの夜を懐かしく思い出す、素敵なエッセイです。
れんげ
笑ってしまいそうになる場面や、「私も経験あるある!」と共感する女性読者も多いと思います。
短編集
れんげ
れんげ
物語は短いが、それぞれがずっしり主張していて重みがあり読み応え抜群です。
選び方ポイント④ 読者おすすめランキングを参考にしてみる
あまり知られていない作品を読みたい方や様々な作品を読んでみたい方は、読者が選んだ作品ランキングから気になったものを選んでみましょう。
次は角田光代さんのおすすめ小説をランキングでご紹介します。
角田光代おすすめ小説ランキング
ここからは、角田光代さんのおすすめ小説を厳選し、ランキング形式でご紹介していきます。
実際に読んだレビューや注目ポイントを押さえながらお伝えしていきます。
No.1 八日目の蝉
出版:2011年 中公文庫
誘拐犯が赤ん坊を連れて逃走する際に、彼女の前に現れる人々(いずれも女性)に注目して頂きたいです。
角田光代さんのフェミニズム的思考が存分に楽しめる一冊です。
No.2 対岸の彼女
出版:2007年 文春文庫
「私は一体何をやっているんだろう。」と立ち止まってしまうことありませんか。
「こんな生活を送るために、あんなに必死で頑張ってたんだっけ」と…。
そんな想いをしている女性に贈りたい作品です。
No.3 空中庭園
出版:2005年 文春文庫
読者の方が息苦しさを覚えるほど、静かに、ストーリーは進んでいきます。一見、サスペンスドラマを見ているかのような勢いに、ラストまで一気に読み終えてしまうでしょう。思わず自分の家族についても考えてしまいます。
No.4 さがしもの
出版:2008年 新潮文庫
本が古書店を巡って旅するお話や、本を万引きしてしまったお話など、魅力的な物語がたくさんです。
No.5 紙の月
出版:2014年 ハルキ文庫
銀行に勤める主人公、梨花は正義感が強く、真面目。
ある日、顧客の孫である大学生と出会い一緒にいたいあまり狂っていきます。女性の方は共感できる部分があると思います。おススメです。
第25回柴田錬三郎賞受賞作。
No.6 森に眠る魚
出版:2011年 双葉文庫
No.7 だれかのいとしいひと
出版:2004年 文春文庫
人生には、どうしても逆らえない場面がある。あなただったらどう受け取りますか?
何度も読み返したい一冊です。
No.8 ツリーハウス
出版:2013年 文春文庫
家族とはどうやって出来上がっていくのか、深く考えさせられる作品です。
No.9 それもまたちいさな光
出版:2012年 文春文庫
恋愛に踏み込めず、宙ぶらりんな関係の彼らは一体どうなるのか。二人の恋愛の行方を辿っていきます。
人生の分岐点をこれから迎える人、過ぎた人、特に女性の方におすすめしたい一冊です。
No.10 平凡
出版:2019年 新潮文庫
角田光代さんの代表作、「八日目の蝉」や「紙の月」とは対照的に特に何も起こらず平凡な日常が淡々と描かれた作品です。旅行のお供や過去の選択に後悔して忘れられない方におすすめしたい作品です。
No.11 トリップ
出版:2007年 光文社文庫
クスリにハマる主婦や肉やに嫁いだ主婦、そして駆け落ちに失敗してしまった高校生など、人々といっても、いくつものクセが連なる短編の数々は、やはり「角田光代ワールド」。日常とはズレた日常がそこにあります。
No.12 坂の途中の家
出版:2018年 朝日文庫
とても暗く重い内容だが、子育てを経験したことがある方や既婚でも未婚でも女性の読者は心を揺さぶられるでしょう。気分が落ち着いている時や何か物思いに更けたい時におすすめです。
No.13 Presents
出版:2008年 双葉文庫
つい、今まで貰ったプレゼントを振り返りたくなります。
No.14 ひそやかな花園
出版:2014年 講談社文庫
角田光代さんらしい、複雑な人間関係と絡まり合うそれぞれの心情描写が絶妙。
No.15 彼女のこんだて帖
出版:2011年 講談社文庫
誰かのために作る料理、誰かを思い出す料理などを思い出させてくれるエピソードがたくさん収録されています。どれも連作なので、それぞれの作品が繋がっているため合間に読んでも一気に読むのもおすすめ!美味しい料理と共に心が温まります^^
No.16 愛がなんだ
出版:2006年 角川文庫
No.17 キッドナップツアー
出版:2003年 新潮文庫
父と母が取引を成立させるまでの父娘二人だけの旅がはじまります。ハルの父親に対する気持ちの変化がとても鮮明に分かるストーリー展開。読了後は、とても温かくて人との繋がりを愛おしく思う一冊です。
No.18 くまちゃん
出版:2011年 新潮文庫
真正面から失恋を描いているので、寧ろ爽快感さえ残りそう。
No.19 幾千の夜、昨日の月
出版:2015年 角川文庫
その他おすすめ作家
あらゆる女性の心情描写に優れた角田光代作品が好きな方は、こちらの作家さんの作品も読んでみてはいかがでしょうか。
是非、こちらの記事も覗いてみて下さい。
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最後に
角田光代さんのおすすめ小説をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
少し、フェミニズム的な考え方が強めな作品は賛否両論の意見がありますが、圧倒的に女性ファンが多く、彼女の作品は読者の心を掴んで放しません。
是非、この記事を参考にお気に入りの一冊を見つけてみて下さい!
れんげ
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最後までありがとうございました♪
それでは、今日も素敵な読書時間をお過ごしください🌸
れんげ