【感想】坂木司「和菓子のアン」読了。和菓子って深い!

おはようございます、れんげです。

今日は、坂木司さんの「和菓子のアン」のレビューをしていきます。

「和菓子」という題名がもう、魅力的でずっと気になっていました。

予想通り、小説を読んだ後は近くの和菓子屋さんに直行してしまう始末です。(小説って色んな経済効果があるなと身をもって感じている今日この頃)

最近第三弾の「アンと愛情」も発売され、さらにアニメ化もされているこの作品。

つい和菓子屋さんに駆け込みたくなる衝動にかられます。

和菓子のアン (光文社文庫) 坂木司
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ストーリー

就職先、もとより将来の夢も特にない大学生、梅本杏子。通称アンちゃん。

食べることが大好きな彼女は、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」のアルバイトとして働き始める。

大福のような彼女は、個性的な店長と同僚たちから可愛がられ、和菓子の魅力にどっぷりハマっていく。

ちょっぴりミステリーチックであま~い、ほのぼのストーリー。

こんな方におススメ!

・和菓子のことをもっと知りたい
・長編物語が読みたい
・デパ地下のお仕事事情あるあるに興味津々
・ほのぼの温かい気持ちになる本が読みたい

読みやすさ

ストーリー
(4.0)
構成
(4.0)
登場人物
(4.5)
Total
(4.0)

普段見慣れない漢字(主に和菓子の歴史の説明に含まれる)がところどころあるので、私は「スラスラ」というよりはゆっくり時間をかけて丁寧に読み進めていきました。

5章で構成されており、一つ一つの和菓子の由来が各章内容のテーマになっています。

とても分かりやすい説明文なので、初心者の主人公と共にゆっくり学習していく感覚です。

知識とともにデパ地下での人間関係もドラマチックに描写されていて、飽きずに読み終えてしまいます。

長編物語、1章ごとに和菓子の魅力を消化しながらゆっくり進めていくのをお勧めします^^

見どころ

和菓子の魅力ももちろんですが、アンちゃんの何とも言えない自虐キャラと「みつ屋」の店員たちの間で繰り広げられる茶番に癒されます。

彼らの和菓子に対する想い、プロフェッショナルな意識の高さに感動しているやいなや、予想外のカミングアウトに衝撃を受けました。w
笑いあり、感動あり、ミステリーあり、杏子と一緒に考えながら読んでいけるところはとても魅力的です。

感想

ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。

誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で読んでいただけると嬉しいです。

ネタバレを含んでいますので、先に読了をおすすめします。

和菓子選び

非常に奥深い。

この本を読んだ後、私の中の和菓子に対するイメージが一変する。

今まで、美味しいか美味しくないかで選んでいた自分が恥ずかしいとさえ思う。

和菓子というのは日本人の文化であり歴史であり、性格でもある。

日本人ならではの繊細さが溢れていて、意味を知れば知るほど和菓子の美しい世界にどっぷり浸かっていたい気分になる。

茶道や華道を嗜む人たちには常識のように知られているようだが、もちろん無縁の人もたくさんいるだろう。わたしもその一人。

たぶん、この本を手に取らなかったらこの先出会うことはなかっただろう。

坂本司さん、素晴らしい機会をありがとうございます。

季節のご挨拶、お祝いのメッセージ、告白、密告など様々な意味を表現できる和菓子は、贈る人がその人のことだけを考えて選んでくれる特別なものだと思う。

どんなお洒落な小物や美味しい洋菓子をもらうより、心がこもっていて、まるで美味しい手紙をもらっている感覚になるのだろうか。

まさに色んな人が違う手紙を送ろうとやってくる和菓子屋さん。

その場に立ち会うことのできる彼らは、がかけがえのない瞬間の立ち会い人のように思えてくる。

特に印象深いのが二章目「一年に一度のデート」。

七夕の和菓子、杉山様のお話を読んでいて気づいたら涙していた。

なんて美しい恋心なんだろう。

よく海外の人にバカにされるけど、日本人もちゃんとロマンチックです。

下手したら洋画に出てくるメロドラマより”スマートなロマンチック”なんじゃないかと思ってしまうほど。

ちょっぴり昔の人を羨ましく思ってしまう私。ふふふ

最後に

和菓子というものにすっかり魅了されてしまった私は、次回、大切な人に贈り物をするとき和菓子を選んでみようかなと思っています。

日本の文化・和菓子に興味がないという方でも、楽しく読めてしまう本です。

読み終わった後には、あなたも和菓子の虜になっているかも??

今日はこのへんで。

れんげ

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