【感想】森沢明夫「大事なことほど小声でささやく」を読みました。

おはようございます、れんげです。

本日は、森沢明夫さんの作品、「大事なことほど小声でささやく」を紹介していきます。

「虹の岬の喫茶店」を読んでから、森沢明夫さん作品の魅力にはまってしまった私。

本作品も、人々の心情の機微が絶妙に描かれた感動いっぱいの一冊です。

大事なことほど小声でささやく (幻冬舎文庫) 森沢明夫
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ストーリー

昼間はジムで筋トレ、夜はジム仲間が通うスナックを営む超マッチョなオカマ、通称ゴンママ。

みんなの“オアシス”となっているスナックでは、その人の気分にピッタリのカクテルとゴンママの温かい言葉でお客さんの心は毎日救われている。

そんな明るいゴンママを襲う不安と恐怖からでる禁断症状。

彼女を救ったものは一体…

笑顔と感動が絶えない連作短編作品。

こんな人におすすめ

・笑いあり感動ありの短編集が読みたい
・個性豊かなキャラクターが出てくる物語が読みたい
・筋トレに興味がある
・行きつけの飲み屋/バーにあこがれている

読みやすさ

ストーリー
(4.5)
構成
(5.0)
登場人物
(5.0)
Total
(5.0)

小説初心者の方、読書が得意ではない方には特におすすめ

短編集のようで、長編物語のような、最後にはすべてが合致する、そんな一冊です。

六章構成、同じジムに通う年齢・性別ばらばらの六人に焦点が当てられています。

今の時代だからこそ私たちが注目しなければならない人との関わり方や働き方、今の社会での生き方など掴みやすい内容です。

なんといっても登場人物たちの、個性の濃さにあなたは驚かされるだろう…

見どころ

六章全てに、味があり大事なメッセージがあり、寝る時間も通り越してついつい一気読みしてしまいました。

胸キュンの恋愛もの、家族、仕事への姿勢、そして孤独との向き合い方。興味深い物語ばかりで甲乙つけ難いです。

しいて言えば、第四章「四海良一の蜻蛉」

号泣のあまり、涙を拭うため読書を中断せざるを得ないほどでした。

ゴンママの存在、彼女のスナックで集まる仲間たちがとても温かくって羨ましく感じます。

感想

ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。

誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で読んでいただけると嬉しいです。
※ネタばれ含む

阿吽

最終章のゴンママの言葉がやはり一番印象深い。

正確には、ゴンママがバーテンのカオリちゃんにかけた言葉だが。
今の私にド直球で響いてきた。

あなたが生きられるのは、いまこの瞬間だけなのよ。過去と未来を思い煩っても、それは無駄なだけ。
やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけでしょ?
それにね、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ないじゃない。
大切な「いま」をつまらなくするだけだわ。
いまこの瞬間だけをしっかり味わっていきなさい。

——p349

過去の後悔にしばられる自分。

未来への不安を抱えながら今をどう生きればわからなくなっている自分。

自分を客観的に見た時、確実に「不幸な自分」に見えていることは言うまでもない。

ああ、かわいそうな人。

でも、よく考えてみると

未来のなりたい私って、実は、過去に後悔がない私なんじゃないの。

私の大好きな人、いつも背中を押してくれる人がかけてくれる言葉がある…

失敗しても挫折しても結局はどうにかなるし、誰か必ず助けてくれる。
ただ、後悔からの苦しさ、悲しさからは誰も助けられないよ。

今この瞬間、喜びと楽しさと充実を味わってマイペースに進んでいこう。

ゴンママ、乾杯。

最後に

とてもポジティブになる温かい作品でした。

こんな仲間たちに私も出会いたいな、

筋トレしてるけど、目の前のことに集中しすぎて周りが完全に見えなくなっている私は反省します。

今日はこのへんで。

れんげ

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