【感想】辻村深月の「かがみの孤城」読了。THE BEST OF 辻村深月作品!!

こんにちは、れんげです。

本日は辻村深月さんの「かがみの孤城」という作品を紹介いたします。

今や辻村深月さんの代表作品の一つともなるこの物語は、ミュージカルにもなり話題を呼びました。

彼女の作品は人間的ホラーテイストが入ったミステリー作品が多いと思います。

この小説は、ホラーというよりファンタジーの部分が大きいのかな。そして、やはり彼女の物語によく出てくる”中学生”が主人公。

私は、終始共感してしまい涙が止まらなかったです、

かがみの孤城 辻村深月
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ストーリー

いじめに遭い不登校になってしまった主人公こころ。

彼女の部屋にある鏡が突然光りだした思ったら、彼女は知らない世界に。

そこで彼女が目にした不思議な光景….大きなお城、オオカミの仮面をつけた少女にこころと同じくらいの男女6人。

この7人にこれから始まるゲームのルールと制限時間が言い渡される。

どうしてこの7人が選ばれたのか、、、

この不思議な世界は、一体どこなのか、、、

すべての謎が解けるとき、大きな感動があなたを包み込む。

こんな方におススメ!

・中高生
・いじめや仲間外れにされて悲しい想いをしたことがある
・感動できる長編物語が読みたい
・お子さんがいる
・童話が好き
・謎解きが好き

読みやすさ

ストーリー
(5.0)
構成
(4.5)
登場人物
(4.0)
Total
(4.5)

大きく3幕で分かれていて、各幕に章が4つずつ入っている計12章+エピローグという構成です。

各章は、比較的短く月ごとに分かれているので流れを掴みやすい、読みやすいと思います。

中学生の会話ですので難しい表現も出てきませんし、残酷な表現も一切ないです。

登場人物の一人一人の個性が分かりやすく、話もシンプルにまとまっていますので混乱せず、初心者でもスラスラと読み切ってしまえると思います。

見どころ

誰しもが憧れる童話に出てくるお城。

やはり見どころは、そんなファンタジックな世界を覗いている気分にさせてくれるところかな。

ゲームの間、自分だけに用意された部屋、暖炉のあるキッチン..一度は夢見る世界ですよね。

それから、こころや他の6人の子供たちがそれぞれの世界で直面している悲しい状況。

どうすることもできない彼らの無力さが痛いほど伝わってきます。

力を持った大人という存在の大切さを考えさせられました。

感想

ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。

誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で覗いて行ってくれると嬉しいです。

ネタバレを含んでいますので、先に読了をおすすめします。

子供から見た大人

子供は、大人が想像もつかないようなことを考えている。

この本を読んで、私がまず思ったこと。

中学生の彼らだけど、一人の立派な大人のようである。

「場の空気を読む」「気を遣う」「言葉を選ぶ」

口から発される言葉は幼くて子供らしいと思う大人はたくさんいると思うけど、考えていることは計り知れない。

そして時に恐ろしい。

こころが、お母さんの言うことに疑いを持っていたとき、

担任の先生の言うことが全てこころをいじめた子に操られていると悟っていたとき、

大人以上に子供は気づいているし観察している。

いじめっ子からの嘘っぱちの手紙に返事をしなさいと言ってきた担任の先生に対し…

言葉が通じないのはーー、子供だからとか、大人だからとか関係ないのだ。

こころが担任の先生を見限った瞬間である。

私は、子供の頃の自分を思い出しひどく共感できた。大人になった今になっても感じることである。

人の感情は複雑で表面上の文章だけくみ取ればいいというほど単純ではない、残念ながら。

コミュニケーションをとることは大事というけれど、一方だけが満足しても成り立たないし、逃げていても何も始まらない。

自分のことを必死で知ろうとしているお母さん。

お母さんに知ってほしい、でも口に出す勇気がでないこころ。

いじめは、たぶんきっと、ずっと無くならないと思う。

私も仲間外れにされた経験がこれまで何度もあった。

それは急に、なんの前触れもなくはじまり、単純に大人が介入すれば収まることではない。(悪化させるときもある)

いじめをなくそうって表面上でいじめっ子が出ない努力をするんじゃなくて、、

私たち大人ができること、、、それは、子どもが一人でも見方になってくれる大人を探しやすい環境をつくることなんじゃないかな。

その記憶はずーっと彼らの心にあって受け継がれていくのである。

マサムネの親のように、そんな学校なんて行かなくていい。意味がない。

っていう家庭も今多いだろう。

現に今、“ホームスクール”が流行っている時代なのかもしれない。

ただ、彼らの話を一生懸命聞いてくれて味方になってくれる大人や友達は、環境をどんなに変えようとも彼らの心の支えとなり明日への生きる希望となることは間違いないと思う。

最後に

まだまだ想うことはたくさんありますが、きりがないので一番に思ったことを書かせて頂きました。

私も「こころ」のような経験をしたことがあるからか、この物語はとても衝撃的でした。

辻村深月さんが中高生をテーマに物語を書くことが多いのは、何か特別な想いがあるのかな。

何度も読み返し、そのたびに涙が出てくる作品です。

本日もありがとうございました。

れんげ

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