【年間250冊読破・選書経験200人超の読書家が厳選!】誰でも読める、人生を変えるおすすめ教養小説まとめました。

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

「教養を身に着けるなら本を読むとよい」と言うけれど、
ビジネス本や自己啓発本を読むのは苦手…

忙しい毎日の限られた時間の中で、
せっかく読書をしようと決めたのに…選んだ本が読み切れず、途中で投げ出してしまった経験はありませんか?

本記事では、20代から60代までの男女を対象に
物事を考える能力や一般教養、読解力を身につけられるおすすめ小説をご紹介していきます。

この記事で分かること
・小説で教養は身につくの?
・小説を読むことで身につくスキルと知識
・小説から学ぶコツ
・自己啓発/ビジネス本の代わりに役立つおすすめ小説

れんげ

こんにちは、この記事を書いているれんげと申します。
年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。
このブログでは私のこれまでの実体験をもとに本がたくさん読めるようになる読書術や、初心者でも読みやすいおすすめ小説を紹介してます。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

ーーーーそもそもなぜ、小説を読むべきか。

この記事では、人生に一度は読むべき教養本ならぬ、「教養小説」
教養の定義から理由まで分かりやすく解説していきます。

あなたの貴重な時間、お金、そして読書に対する意欲を無駄にしないためにも
本記事を参考に今の自分のスキルアップに必要な本を見つけてみてください。

毎日一冊、年間250冊以上の小説を読んできた私の体験談をもとに
小説がどれだけの力を持っているのか、これからの生き方をどうサポートしてくれるかについて見ていきましょう!

そもそも教養は何に役立つの?

良い大学に入れる..
良い就職先が見つかる..

「教養」というワードを聞いて、

“とりあえず将来役に立つから”と
漠然としたイメージを抱いていませんか?

なぜ教養を身に付けなければいけないのでしょう。
実際に何にどう役立つのか考えたことはありますか?

読書から教養を身につけることを達成するにはまず、
ここから考えてみる必要があります。

そこで、この記事の軸・指標となる「教養の定義」は以下の通りです。

教養とは、学問・知識を身につけることによって養われる心の豊かさである。
Oxford辞典より

教養+スキルが身に付くおすすめ小説をまとめました
Albert Einstein from Wikipedia 

Education is not the Learning of facts, but the training of the mind to think.
ただ知識を身に付けていくことが教養ではない、考察しようとする精神の訓練なのだ。

—Albert Einstein

天才物理学者であるアルバート・アインシュタインは
教養を身につける意味についてこのように述べています。

学問・知識を取得することで養われていく理解力、想像力、表現力。
これが社会に出た私たちがより多くの生き方を受け入れられ
やがてそれは自らを高めることに繋がっていくのです。

教養が身に付くおすすめ小説をまとめました

もちろん
資格や大学受験、就職などを突破するための知識を身につけることも大事ですが

教養の本当の意味というのは
”それらを踏み台にして、その先にどういう人生を形成していくかまでを含めたもの”を指してるようです。

思っていたよりもスケールが大きいですね。

これで教養という言葉が持つ意味を何となくイメージできたのではないでしょうか。

ところで、新たな疑問が湧いてきます…

教養をつけるためには
自己啓発本・ビジネス本を読むことだけが
果たして最適解なのでしょうか?

自己啓発本のメリット・デメリット

自己啓発本とは?

人間の能力向上や成功のための手段を説く、自己啓発を目的とした書籍を指す。
主に「生き方に対するマインド、思想」をテーマに扱っています。

自己啓発書を読むメリット
モチベーションが上がる
即効性があり読んだすぐに行動に移せる
何が言いたいか理解しやすい

自己啓発書を読むデメリット
著者の偏った知見や主張が多い
著者独自の意向に流されてしまうため自分におきかえて考えづらい
考えて導き出した答えではないため理解が薄く忘れやすい

ビジネス書のメリット・デメリット

ビジネス書とは?

ビジネスパーソンを対象に、仕事に関する知識や考え方が書かれた書籍を指します。
ビジネスのノウハウや考え方を具体的に指南し、専門的な技能や知識からマネジメントやマナーなど、ビジネスで必要な情報などを得ることができます

ビジネス書を読むメリット
欲しい答案がすぐ手に入る
即効性があり読んだすぐに行動に移せる
専門知識やスキルが身につく
目の前にある悩みを解決できる
資格取得に役立つ
世の中の流れがわかる

ビジネス書を読むデメリット
ピンからキリまであり良いものを選ぶのが大変
読書が苦手な人(忙しいサラリーマン等)にも簡単に読めるように書かれているものが多く思考がなかなか深まりにくい

ということで、ビジネス本・自己啓発本にはデメリットも存在します。

自分の読書レベルや脳が吸収しやすい文書スタイル、好き嫌いなどを考慮に入れて
何から学ぶのが一番適しているかを判断し選ぶことが重要なのです。

それでは次に
小説を教養として読む際に抑えておきたいポイントについてお話しします。

小説から得られる教養ってどんなこと?

小説なら抵抗なくすらすら読める!という方、
無理に自己啓発本やビジネス本を開かなくても、小説から学べることは実にたくさんあります。

娯楽感覚で教養が身に付けられるって最高ですよね!^^
ここからは、
実際に「小説からどんなことを吸収することができるのか」についてご紹介していきます。
たくさんあるので、項目ごとにまとめてみました。

語彙力の向上

小説を読むことで、語彙力や文法の理解向上が期待できます。
物語をたくさん読むことで、著者特有の表現方法や文体の違いを理解し、無意識のうちに言語スキルを磨いていけます。

語彙力アップに役立つ小説を選ぶコツは…
今まで馴染みのないテーマを扱っている本や難しいと感じている作家さんの作品を手に取ってみましょう。

とにかく新しい語彙に触れまくる!

それが語彙力アップの秘訣です。

ステップアップ!

小説を読んだ後、読書会に参加してみよう!
読書会というのは、複数の人数で集まり読書による感想や感動を話し合い意見を共有、交換する場です。ここでは一人では発見できなかった物語の意図や意見に触れることができるという利点がありますが、それだけではありません。
実は、読書会での「自分の考えを相手にわかりやすく組み立てて伝える」という行為が言語スキル向上への重要ポイントなのです。

学校の授業や仕事で行うプレゼンテーション、大事な商談や良好なコミュニケーションを行う上で役立つスキルです。

読解力の向上

物語に登場するキャラクターの意図を汲み取ったり、

会話から次のアクションを予測したり、

さらにプロットの動向を把握するために読解力が必要とされます。

読解力って実際役に立つのは国語のテストくらいなのでは…?

などと軽視してしまいがちですが、

実は仕事や学校のテスト以外、良好な人間関係を築いていく面でもよく求められるスキルです。
→読解力は情報の理解や解釈に不可欠で、学業や職場での成功にも寄与します。

会話文が多い物語

登場人物のセリフで物語が成り立っていくような小説を読むと、

その場面を想像する力と読解力を鍛える訓練になります。

共感力の養成

小説に登場するキャラクターや状況に共感することで、

他人の感情や視点を理解し、他者との良好なコミュニケーション能力を養成することに繋がります。

共感力は人間関係の構築やチームプレイをするうえで欠かせない能力です。

問題解決能力の向上

小説のプロットに含まれる問題や謎を解明するための論理的思考能力を養います。

登場人物の行動や選択肢を考え、ストーリーの展開を予測する訓練になります。

→問題解決能力は主にビジネスシーンにおいて重宝されることが多いです。

例えば…
・重要課題に気づける
・ビジネスにおける判断力が上がる
・新しいアイデアを数多く考え出せる
・説得力のある文章表現や説明ができる
・結果、自分の成長曲線のカーブを大きく高められる

想像力の発展

小説は想像力を刺激し、新しい世界やアイディアを探求する助けになります。

自分の考えや創造力を豊かにし、新しいアプローチやアイデアを生み出す力を育てます。

→豊かな想像力を持つことで、

学校や職場などで相手が話す言葉から意図や気持ちを想像できるようになり

より円滑なコミュニケーションが可能となります。

情報収集能力

小説を読むことは、新しい知識や文化、歴史に触れる機会でもあります。異なる背景や環境の設定に触れることで、好奇心を刺激し多様な情報を収集、学習の機会を提供します。
→情報収集能力を高めることで、 近年インターネットの普及により溢れている情報の中から信憑性のある情報だけを適切に集めること…情報に振り回されないという点で、日常から仕事に至るまで重要と言えるスキルです。

感情を理解する力

登場人物の感情や行動を追跡することで、人間の感情や行動の理解を深めることができます。これは他者との共感を深めるのに役立ちます。

ここまでで、自己啓発本と小説のメリット・デメリット、
そして小説から実際に得られる教養項目について紹介してきました。

ここからは、自己啓発本と小説から得られる教養の共通点について見ていきたいと思います。

ビジネス書と小説に共通する教養面

知らず知らずに私たちが娯楽として読んできた小説…
まさか自己啓発本やビジネス本から得られる「学び」を吸収できてしまうなんて驚きですよね。

教養という目的を念頭に小説を読む場合、
何をどこから吸収できるかを知っておくことはとても重要です。

小説から何が得られるのか、
そして自分にどういうスキルが備わっているかを言語化し認識することが
その能力をより高めていこうする意識の構築、能力の発揮、そして自信に繋がります。
それでは順番に見ていきましょう。

コミュニケーションスキルの向上 小説はフィクションのキャラクターの対話を通じてコミュニケーションスキルを向上させます。ビジネス本は実際のビジネス状況での効果的なコミュニケーション方法を示唆します。
問題解決能力 どちらのジャンルも登場人物がさまざまな問題や課題に直面し、それを解決する方法を模索します。

小説は物語展開の中で問題解決を通じて登場人物を成長させ、一方ビジネス本では実生活のビジネス課題に対する解決策を提供していくのです。

リーダーシップスキルの向上 小説では、登場人物の発展やリーダーシップの要素がよく取り上げられます。自己啓発本でも、リーダーシップスキルの向上などの専門分野に関するアドバイスを提供することがあります。
他者を理解する力 小説は読者に登場人物への共感を促し、他者の視点や感情を理解する力を養います。これはビジネス環境でのエンパシーと共感が重要な役割を果たす場面でも役立ちます。
戦略的思考 自己啓発本では、ビジネス戦略や計画の策定に関する情報を提供しますが、小説でもキャラクターは彼ら自身の目標や計画を立て、それを実現しようと努力します。これは戦略的思考の訓練になります。
ストレス管理 どちらのジャンルも登場人物がストレスやプレッシャーに直面し、それに対処する方法を探求します。ストーリー内でのストレス管理のアプローチは、読者にストレス管理スキルを提供する手助けになります。

自己啓発書と小説に共通する教養面

新たな価値観との遭遇 両者とも、物語の力を活用して読者にメッセージや価値観を伝えます。小説はストーリーを通じて感情的な共感を喚起し、自己啓発本はリアルな例やケーススタディを通じて読者に洞察を提供します。
自己成長する力 小説では登場人物が物語の進行に従って成長し、変化します。自己啓発本も、読者が自己成長し、ポジティブな変化を達成するための戦略や方法を提供します。
目標設定と達成 両者とも、主人公や読者が目標を設定し、それを達成するためのプロセスを探求します。

小説ではストーリーの中で、自己啓発本ではリーダーシップや目標達成に関する指南が行われます。

人間関係とコミュニケーション 小説と自己啓発本は、人間関係の構築やコミュニケーションスキルの向上に焦点を当てることがあります。キャラクター同士の対話や関係を通じて、読者はコミュニケーションに関する洞察を得ます。
ストレス管理と困難への対処 両者とも、登場人物がストレスや困難に直面し、それに対処する方法を模索していく傾向があり、これに共感したり新たな考え方として吸収することで自己の日常へと反映していくことができるのです。
感情の理解・ポジティブ思考の育成 どちらのジャンルも感情や感情管理に焦点を当てることがあります。

小説はキャラクターの感情を通じて読者に感情の理解を促し、自己啓発本は感情の管理やポジティブな感情を生み出していくよう指南していきます。

いかがでしたでしょうか。
次は実際に、ビジネス本や自己啓発本に勝るとも劣らないおすすめ小説をご紹介していきます。

ひとつのジャンルに限らずに

まずは3~4ジャンルに目星をつけて色々読んでいくことが、

習慣として身につけられるようになる秘訣です!

目的別おすすめ教養小説

世の中の仕組みを知る

【日本の政治・国会の仕組みを知る】「総理の夫」著者:原田マハ

総理大臣という役職を担う人物を主人公に、彼女の周りで起こる出来事や国会・内閣の仕組みが面白おかしくそして分かりやすく描かれた物語。

ポイント
総理大臣の日々の業務や国を背負っているプレッシャー、マスコミとの関係性などを理解することで、テレビや新聞等の表面上では決して見えない一面に触れることで政府・国会に関する最も重要な核の部分をイメージすることができる

あらすじ
20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。
鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意し、妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴っていく。
相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ…。凛子の理想に向けて奮闘していく感動エンタメ!
✏︎合わせて読みたいおすすめの1冊
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という作品も合わせて読むと面白さ倍増!こちらでは選挙運動や女性の独立・キャリアアップがテーマとされていて、中でも”久遠久美さん”という主要キャラが、本作の総理大臣のスピーチライターとして活躍します。

 

【自衛隊は何のために存在しているの?】自衛隊への理解が高まるエンタメお仕事小説「空飛ぶ広報室」有川浩

あなたは「自衛隊」と聞いてまず何を想像しますか?
彼らの日本での立場、本当の業務、そして自衛隊になる者たちの覚悟を考えたことはありますか?
本作では自衛隊(空軍)にスポットを当てた物語です。

ポイント
物語に登場する賛否両論を把握することで自衛隊に対する先入観がなくなり、視野が広がる。
世間やマスコミに流されず正しい判断を組み立てる力や世界から見た日本・軍の位置付けを学べる


あらすじ
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先は、航空幕僚監部広報室。ミーハー室長やベテラン広報官をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちと共に、いち自衛官として成長していく。有川浩さんお得意の胸キュン恋愛要素と胸熱人間ドラマで最高潮なクライマックス!心温まるお仕事長編小説。

れんげ

有川浩さんの取材力に感服!
知識本としても感動人間ドラマが描かれたお仕事小説としても楽しめる一冊です。

【社会情勢の基礎】国際化が進む日本、この国の未来を考える「カエルの楽園」百田尚樹

ポイント
大衆社会と呼ばれる現代日本の全貌が分かりやすく描かれています
平和な社会について考えさせられる1冊


あらすじ
安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトが辿り着いた先は、
ツチガエルが住む、平和で豊かな国「ナパージュ」。
皆が奇妙な戒律を信じ、自らの武器である”毒”を生まれた時に捨て、
争いのない穏やかな日々を過ごしていた—– ある事件が起きるまでは。
カエルの世界で描かれる、大衆社会の本質を問う

れんげ

一見、小学生でも読める童話のようなお話ですが
読み進めていくとその奥深さに驚愕します。
私たちの今ある平和を放っておくとどうなってしまうのか。
一度は読んでおいて損はない一冊です。

【理想の社会、幸せとは何か考える】少年たちが挑む理想の国家改革「希望の国のエクソダス」村上龍

誰にとっても生きやすい社会とはどんな社会?
「いじめ、自殺、就職難…日本に蔓延する社会問題は日本のお堅いルールや仕組みのせいだ」立場、能力、権力に中学生たちが真っ向から挑み、自分たちが創りたい理想の国家を立ち上げていく物語。

ポイント
中学生vs国会議事堂
中学生vsマスコミ・メディア
日本経済の不況vs 中学生..
日本の仕組みが中学生なりのシンプルな言葉でまとめられていてとても分かりやすい!

あらすじ
2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。経済の大停滞の中、彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して大勢力に成長していく。壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編。

さらに、無駄を省きながらも「幸せ・理想」を追い求めて行った中学生たちが大人になった時に広がっていた日本の未来、
そしてラストに行き着く「理想の国家」に対して彼らが出した答えとは。
読めば読むほど興味と好奇心が湧いてくる読書体験をぜひ味わってみてください。

一気に読める面白さ!日本の社会問題を理解する政治小説「ミッション建国」楡周平

ポイント
現代の日本が置かれている状況、問題の原因が分かりやすく描かれており
私たちが日本で生きていくにあたって少子化問題を放置しておく深刻さや、なぜ日本の政治や国会について私たちが知っておくべき必要があるのかを知ることができる。
少子化問題がいかに日本の未来を脅かす恐ろしい問題か…
政治について興味がない人でも入り込みやすいストーリー展開です。

あらすじ
政界の大御所から、将来の国のあり方を考えて欲しいといわれた甲斐孝輔。
改憲も必要だが、国民がいなくなったのでは国がもたない。まずは少子化問題だ!
勉強会を立ち上げた甲斐孝輔は、オリンピック選手村の子育て住宅への転用、大規模オンライン講座MOOCの活用、第二新卒構想……と様々な政策を練り上げるが、党の重鎮からの批判と冷笑を買うことに….そしてついに孝輔は、東京都知事に圧力をかけようとする。

れんげ

割と淡々と進んでいく物語ですが、読み手に危機感を募らせる強大なパワーが隠されています。日本の政治形態や国が抱えている問題の深刻さを理解できる一冊です!

仕事・モチベーション

ここでは人間の生き方や思想に焦点をあて、登場人物たちからモノの捉え方やより賢く自分らしく生きる術を学べる物語を紹介していきます。

【仕事、お金、人付き合いを学ぶ】人生を導いてくれる長編小説「三十光年の星たち」宮本輝

自分には才能がない、私にはできないと思っている方、
やりたいことを簡単に諦めてしまい後悔していた経験がある方にこそ手に取って欲しい物語です。

ポイント
「こういう人間になりたい」という個人の中にある強い意志を育てていくためには何が必要か。関わるべき人間や見習うべきの選び方やビジネスを成功に導くために重要な心持ちを指南してくれます
熱意、人との縁、そして運… 生きていく上で何を優先するべきか、指針にするべきか
小手先の技やコツではなく、もっと深いところにある「心」の持ち様を教えてくれます。
古い作品らしいと感じる箇所もありますが
人間が大事にすべき根本的な核の部分は、時代を経ても変わらないものであることが
この書から分かります。
あらすじ
親からは勘当され、彼女に逃げられ多額の借金を抱えてしまった無職の青年、坪木仁志は金貸しである老人の運転手として、ある女性のもとへ会いにいく。
「本物の人間になるには三十年かかる。」
働く、考える、一から創る…生きることの意味を見出していく青年の再起の物語。

【色んな生き方から挑戦する勇気をもらう】「パリでメシを食う」川内有緒

向いているかどうかなんて考えないで、とにかくやってみる。
ここは、それができる国なんです。
エッセイだけど、エッセイではない
パリで暮らす一人一人の日本人の生き方がひとつの壮大な物語です。

ポイント
旅行では決して見えてこない、海外(パリ)で暮らしている人だけが見ている特別な景色を覗けます。楽しいことばかりではありません。寧ろ、辛くて大変なことばかり。それでもパリが自分に合っていると感じる理由や日常生活をもっと豊かに幸せに生きるための物事の考え方を学べます。

あらすじ
著者の言葉通り、出来過ぎた成功者はひとりも登場しない。
料理人、画家、カメラマン、デザイナー、花屋…パリに住み着いた日本人10人。
彼らのマイペースな暮らしぶりから見えてくる街の表情を捉えたインタビュー形式エッセイ

れんげ

生きる向上心・人生のモチベーションを維持し続けるにはどうすればいいかを教えてくれます。海外に興味がない方でも参考になる人生の指南書です。

【自分の才能を磨く】好きなことに突き進む勇気と情熱に魅了される「チョコレートコスモス」恩田陸

下から溢れ出す才能たちに埋もれそうになる焦燥感に耐えながら必死に厳しい世界を生きようとする女優たち。
そんな彼女たちからは、自分がなりたいものを実現しようとする向上心や
どんなことにも折れず前に進もうとする精神的な強さを見せつけられる。

ポイント
自分が好きなこと、なりたいものに対して、
何を、どのように、どんな手を使って一生懸命になるべきか、
より自分の才能に磨きをかけるための強さを与えてくれる一冊です。


あらすじ
役者、舞台演出、脚本..
持ち前のキャリアと実力で演劇の世界を生きてきたベテラン女優と
足を踏み入れたばかりの天才がオーディションで出会う。
あなたと一緒にそこへ行きたいの。「天才」だけが到達できる境地を求めて。「蜜蜂と遠雷」の10年前に描かれた青春傑作小説

れんげ

ネットリ、ギスギスした人間関係は出てきません。
爽やかに人間ドラマが描かれていて、他人が一切介入してこない、とことん自分と向き合える作品だなと思いました。演劇の魅力に浸りたい方や自分をもっと上手く表現できるようになりたい方にもおすすめです。

価値観を育てる・幸せの見つけ方

ここでは、個人にとっての幸せの在り方や定義を考えさせられる小説や
人間の信仰心とはどのように生まれるのか、宗教理解を題材としたおすすめ小説をご紹介していきます。視野をひろげ、様々な価値観を受け入れられる心を持つように訓練してくれる読書体験をぜひ味わってみてください。

【他人の心を理解する・心の成長を測る 】「塩狩峠」三浦綾子

あなたは、どういう人間になりたいですか?
宗教についてどんなイメージを持っていますか?

キリスト教を信仰していない方にこそ読む価値があると思います。
人が何かを指針にして生きていこうとする理由を理解することで広がる新しい景色を見せてくれます。

これは実話です。

ポイント
なぜ人は神様を信じるのか。「祈る」という行為の捉え方やキリスト教の考え方を学ぶ。
自分を嫌う人、好いてくれる人への疑いの心との付き合い方..本書は対人関係への心の持ち様を諭してくれます。

あらすじ
結納のため、札幌に向った鉄道職員・信夫の乗った列車は、
塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた。
明治末年、北海道旭川で、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救った青年の、愛と信仰を貫いた生涯を描いた物語。

れんげ

本作に登場する主人公の心境の変化、
信仰心が芽生えていくまでの過程が最大の見どころです。

【考え方の相違の受け入れ方】国境を超え人の心を救う呪術と信仰心「ピスタチオ」梨木香歩

患者をどこまでも客観視しようとする日本と
患者の心にどこまでも寄り添おうとするアフリカ。この違いはどこからきているか。
残された人々が生み出した魔法や神様等、
人がなぜ実体のない何かを強く信仰するのかを信仰心の全くない彼女と共に
旅をしながら目撃していきます。

ポイント
人々の心の中に根付いている価値観の多様さに衝撃を受ける。
呪術や信仰心が存在する意味や役割を間近で目撃し、広い視野・自己の心の成長を促してくれます。
異文化理解、宗教学に興味がある方に特におすすめ!


あらすじ
ライターである主人公棚(たな)がアフリカを訪れたのは本当に偶然だったのか。
不思議な出来事の連鎖から、水と生命を通して人々の信仰心を探っていく壮大な物語

【自分という人間を深く理解する・幸せとは?】哲学入門「空白を満たしなさい」平野啓一郎

幸せになりたい。
ただそれだけのために頑張って頑張って。
それでも満足しない。足りない。報われない。

これまで意識してこなかったことを急に突きつけられる衝撃
新しい考え方に触れることで明日からの日常が変わるかもしれません。

ポイント
世間で言う幸せは果たして自分の幸せなのだろうか。
分人主義という著者独特の考え方を提示しながら、様々な経験をしてきた登場人物たちの考え方をこの一冊から吸収できる。
人が命を絶とうとするまでの思考経路が興味深く描かれています。
哲学的・宗教的な要素も含まれていますが、分かりやすく言語化されているため
すいすい読み進めることができます。

あらすじ
ある夜、勤務先の会議室で目醒めた土屋徹生は、妻から「あなたは3年前に死んだはず」と告げられる。死因は「自殺」。家族はそのため心に深い傷を負っていた。
息子が生まれ、仕事も順調、幸せを絵に描いたような生活を送っていた徹生は、自己の自殺を疑い続ける。

人との縁が生まれる奇跡、幸福の見つけ方を学ぶ「森のなかの海」宮本輝

大震災というスタート地点に立たされた登場人物たち
世の中に絶望し、逃げて、誰かに出会い
迷い、希望が見えて、また迷う
良い意味でも悪い意味でも「生きている」という奇跡を目の当たりにする長編です。

ポイント
何が成功か、何が失敗か、
本当は誰も分からない社会の中で絶望の中にいる登場人物からは
苦しみを「生きる糧」に変える人間の可能性を感じ、背中を押されます。幸福が決して約束されない人生だからこそ目の前の人間とチャンスをどう選択していくかを教えてくれる、人生そのものが描かれているような物語


あらすじ
1995年阪神淡路大震災により夫の不倫が発覚し
2児の母、希美子の平穏だった日々が震災を機に崩れ始める。
不幸と向き合いながら
第二の人生、自分なりの幸せを手探りしていく人々を描いた物語

ずっしりくる読み応えでページをめくるほど深みにはまっていきます。
宮本輝さんは現代の純文学を代表する作家さんです。
物語に出てくる登場人物たちの人生そのものから、読み手が忘れられないほどの力強いメッセージを感じ取れる魅力があります。

良好な人間関係・コミュニケーション

【他人との距離感、関わり方】デパートから広がる心温まる人間関係「タイニータイニーハッピー」飛鳥井千砂

身の回りの変化が苦手..
他人の影響を受けやすい自分が嫌い
そんなコンプレックスが自分の好きなところに変えられたら、どんなに幸せだろう

ポイント
他人との関わり方、他人の自分に対する評価とどう向き合っていけばいいのか。
自分自身が生きやすい環境を作るためには何をどう変えてればいいのか。
他人と自分を比べてしまったり、自分に自信が持てない…そんな人の力になってくれます。


あらすじ
東京郊外にあるショッピングセンターを舞台に
恋愛、結婚、仕事での人間関係
男女たちの人間模様が温かく描かれていく連作短編集

今の日常にほんの小さなエッセンスが加わるだけで違う景色が見えてくる。心を落ち着かせたい時、人間関係にもやもやした時におすすめです。

【国際感覚を養う読書】異文化・多様性の世界で生きていくために「地球にちりばめられて」多和田葉子

知らない国でたったひとり
自分が拠り所にできる「何か」を見つけないと簡単に押しつぶされてしまう世界で

彼女が作ったのは独自の言語だった。
著者、多和田葉子さんが創り出す多様化が進んだユートピア。
家族、親子関係、恋人、性に関する様々な考え方、立ち居振る舞い方について考えさせられます。

ポイント
<strongこれからの日本社会に何が起こりうるかを示唆しているだけでなく、そういう危機に陥ってしまった時の対処法や心のもち様、多国籍の人との接し方などを教えてくれます
あらすじ
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、
ある青年と出会い、同じ母語を話す人間を探す旅に出る。
「私と同じ言語を話す人とまた、おしゃべりしたい。ただそれだけなの」
言語を手がかりに紡がれていく人との出会いを描いた物語

れんげ

誰とでも自由に言葉を交わせる楽しさと共に視野を広げるための心がけ方は重要ですよね。個人的に、未来への視野が広がるとても充実した読書時間を過ごせました。

最後に

忙しい日々の中、限られた時間を有効活用しながら教養や読解力を高めたいと考える人にとって、小説は理想的な選択肢です。本記事では、自己啓発本やビジネス本とは一味違う「教養小説」の魅力と、そこから得られるスキルについて解説しました。いかがでしたでしょうか。

語彙力や読解力、想像力、共感力など、社会で役立つ力が小説を通じて身につきます。さらに、物語を通じて新たな視点や価値観を得ることも可能です。さまざまなジャンルの作品に触れることで、日常の課題解決や自己成長に活かせる学びを得てみてはいかがでしょうか。

ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてみてください♩それでは、本日も素敵な読書時間をお過ごしください✨

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