【没入感◎社会派ミステリー】極上の暇つぶし読書におすすめの一冊!誰も責めることができない、犯人側のストーリーに心揺さぶられる読書体験。

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、柚月裕子さんの『蟻の菜園』です。

読みやすさ
(4.0)
切ない
(4.0)
ハラハラドキドキ
(3.5)
社会問題を考える
(4.5)

おすすめしたい人
⚪︎心に刺さる社会派ミステリーが読みたい人
⚪︎犯人の過去や心の動きに注目したストーリー展開が好きな人
⚪︎テンポよく読めて、深く考えさせられる物語を求めている人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

婚活サイト利用と思われる連続不審死事件。
でも逮捕された女には完璧なアリバイがあった。

美貌を持ちながらも地味な生活をしていた犯人に興味を抱いた
ライターの由美が事件の真相を追う。

<本の感想>

“私は、当事者にしか分からない真実を伝える”

警察ではなく、
敢えて女性フリーライターを”追う側”に選んだ本作。

犯人の生い立ち、
犯行に至るまでの心の動きが詳細に描かれていくストーリー展開に
冒頭から引き込まれていきました。

 

ーーもしあの時、手を差し伸べていたら…
犯人は過ちを犯さず幸せになれていただろうか。

 

犯罪者にならずに済んだのではないか。
誰かが救えなかったのか…

事件の全容が明らかになっていくにつれて
犯人への印象が180度変わっていく。

柚月さんの、読み手の情を巻き込む描写がとにかく上手いです。

幼いからこそ声に出して言えなかった「助けて」という言葉。

大人たちに気を遣う子供の悲しげな様子が目の前に浮かんできました。

手出し出来ないやるせなさに息がつまる思いで、
それでも事件を解決しなければならない、
犯人を捕まえなければならない。

できることなら、このまま逃げしてあげたい。
彼女の葛藤と願いが伝わってきて
こちらもいたたまれない気持ちになります。

児童虐待という出口の見えてこない社会問題を
人間の傲慢さや世の中の理不尽さと絡ませながら
事件の元凶を紐解いていく著者の技量!

柚月裕子さんの作品を
まだまだこれからも読んでいきたい。

テンポが良く、深い没入感、
社会問題を絡めたミステリーが好きな人におすすめです。

それでは、また🍃

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