【読書家おすすめ】母娘の距離感をリアルに描いた驚愕サスペンス!桂望実さんの「諦めない女」を読みました。

母娘の距離感をリアルに描いたサスペンス!

わが子を愛しているからこそ行き過ぎてしまう母親の言動。

 

それは制御できないほどの愛情と
何があってもこの子を守りたいという固い決意からきているもの。

これを読んで、それでも毒親を100%悪いと..責めることはできますか。

れんげ

こんにちは、れんげです
この記事を書いている私は、年間読書量250冊以上・小説好きのインドア女子です。このブログでは、私が本を読んで感じたことや心からおすすめしたい物語をご紹介しています。本選びの参考にして頂けたら嬉しいです

今回読んだのは、桂望実さんの『諦めない女』です。

こんな人におすすめ!
・子育ての難しさ、母娘の関係がテーマの物語が読みたい
・物語の方向が変化する、先が読めないサスペンス
・残虐シーンは苦手!でも胸騒ぎがするような考えさせられる物語を探している

ハラハラドキドキ
(4.0)

場面転換
(4.0)

後味の悪さ
(4.5)

読みやすさ
(3.5)

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あらすじ

母親がスーパーで買い物をするわずかの間に、6歳の少女が忽然と姿を消した!
娘は必ず生きている。狂乱する母。
ーー親子の失われた空白の時間が生み出したものは何だったのか。

12年後、フリーライターの飯塚桃子は、事件についての本を書き上げるため、当事者や関係者たちへの取材を重ねていく。
それぞれの人物の言葉から浮き上がってくる驚くべき真実、そして少女と母親を待ち受ける運命とは?

小説を読んだ感想

 

「子を守る」…から「見守る」へ親の役割が変わる時…

子供の成長に合わせて対応していかねばならない母親の寂しさ。
親を悲しませたくない、子の罪悪感と後悔。

いつからズレてしまったのだろうか。

 

親子の特別な絆のわずらわしさが、とにかくリアルに描かれています。

 

親子、家族、夫婦だからといって
何を言っても許されるわけではないし、
血が繋がっているからって関係が壊れない保証もない。

 

当たり前だと分かっていても時が経つと、つい忘れてしまう大事なこと。
もしかしたら関係を壊してしまう原因にもなってしまう恐ろしい

この物語が念を押してくれます。

 

小学生が誘拐された一章目…
もう見つからないんじゃないか。

 

自分の人生を生きてほしい、母親にも幸せになってほしい…
早々に諦めた父親を責めてはいけないという流れになっていた。

 

そこから180度一気にひっくり返される2章目。

章が変わるごとに、予想外の展開が待っていて
何をどう処理すればいいのか、読者はその度に感情が溢れては迷いを繰り返す。

ここが面白い!!

 

本を閉じたくない、思考を止めたくない、
着々と物語が核の部分へと近づいていく展開に目が離せなくなります。

 

タイトルの本当の意味を知るタイミング、
そしてやっぱり親子なのだと感じさせるラスト…

やり場のない切なさに震えました。

 

母娘の関係、
今ある幸せについてじっくり考えてみたくなる一冊。

子育ての経験がある方、特に娘と母の間に生まれる絆には特別なものがあるような気がしますがどうでしょうか。

私は娘目線で読みましたが、昔の母との関係から今に至るまでのことを思い出さずにはいられませんでした。

ああ、あの時ひどいこと言ったな…
あの時のお母さんはこう思っていたのかもしれない…
反省、そして納得…

余韻がいつまでも消えない物語です。

読んでみたいなと思ったら、ぜひ手に取ってみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も素敵な読書時間をお過ごしください♩

れんげ

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