れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、恩田陸さんの『消滅』です。
⚪︎想像力を幅広く広げてくれる物語が好きな方、
⚪︎殺しが出てこないクローズドサークルミステリに没頭したい方

「消滅」 著者:恩田陸 / あらすじ・感想
超大型台風接近中の日本。
謎の爆発音とサイレンでパニックを起こす国際空港内で
入管を待っていた11人が突然別室に連行される。
大規模な通信障害で外界との連絡が取れず苛立ちと不安が募る中
紛れ込んでいた一人の女がある事実を告げる。
「この中にテロ首謀者がいる
それを皆さんに見つけ出していただきたい」
容疑者10人+「他者」による
緊張と恐怖迫る推理合戦の幕が上がる。
<感想>
恩田さんの物語を読む度にいつも思う
この作家の頭の中はどうなっているのか。
世の中に転がった素材を手繰り寄せ
とんでもなく面白い物語を作り上げてしまう天才。
私は恩田陸さんのSFミステリで彼女の虜になりました。
本作でも、
彼女の底知れない探究心や取材力、独創的世界が全開で
ページを捲るたびにワクワクが増していく。
何と言っても
読む者を色んな角度で楽しませてしまう幅広い会話の引出しに
今回も圧倒された。
様々な国から日本へと帰ってきた男女11人
成田空港入国寸前のところでテロリストの疑いをかけられ
身柄を拘束されてしまう。
この中から犯人を見つけなければ
今度は自分の身が危ないという究極な状況の中で
登場人物たちの戸惑いや不安が伝わってきて
文字通りの”読む手が止まらない読書体験”でした。
会話の中でのキャラクターの性格や風貌を完璧に想像させる
恩田さんの技量、
常に疑心と警戒が付き纏ってくる物語の不気味な雰囲気に
完全に呑まれます。
感染症やAI知能、コミュニケーション技術の開発
未来を予知していたのかと思わせる
恩田陸さんの着眼点には参りました🙇♀️
本当楽しい。
長編という長い時間を
作家本人も描くことを楽しんでいるようなエネルギーが物語を通して流れてくるみたい。
では、また🐰
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