【圧倒的没入感】壮大なスケールが知的探究心を刺激し、世界の見方が変わってしまう衝撃読書体験 ──『ジェノサイド/高野和明』

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、高野和明さんの『ジェノサイド』です。

読みやすさ
(3.5)
展開速い/没入感
(4.0)
考えさせられる
(5.0)
重いテーマ
(5.0)

おすすめしたい人
◎壮大なスケールで展開される物語の世界に没頭したい
◎人間とは何か、倫理とは何かを深く考えさせられる作品が読みたい
◎知的好奇心を刺激される読書がしたい、物語に没頭したい

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。
傭兵・イエーガーは難病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。
2人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかに――。

感想⬇︎⬇︎(ネタバレなし、本を読む前の人にどうぞ)

 

ーー人間とはどういう生物なのか?

その問いを投げ続けてくる本書。

 

なんだこのエネルギーは
なんだこの全身が痺れるのような没入感は。

 

これを描きあげた作家・高野氏の
底知れぬ探究心と想像力、そして表現力に圧倒された。

 

「同種間の殺戮を行う唯一の動物が人間だ。
それがヒトという生き物の定義だよ。」

 

ーー人類はなぜ戦争を起こすのか。

 

アメリカ大統領含む世界最高権威を持つ人物たちの行動心理や
新人類の誕生というファンタジー要素を加えながら

 

歴史、政治、文化人類、様々な視点から描かれた
最も危険で壮大な物語が出来上がっていく。

 

歴史学だけは学ぶなと訴える学者
大統領の意向をどうにか変えようと試行錯誤する科学者
そして新人類から見た人類の滑稽さ…

 

奇抜な考え方が次々と登場しては
読者を震撼させていきます。

 

一方で、
創薬を研究するごく普通の大学院生、研人も
この物語の重要な片棒を担っていることを忘れてはならない。

 

「100万人の子供を救うか、それとも
敵の攻撃から逃れ自分の命を守るか」

父から息子へと託された新薬開発。

 

アメリカを敵にしていることも知らされず、
父が遺した小さい研究室で研究に没頭する彼は、
研究を通して、生まれて初めて父親との対話を経験する。

 

主人公の心情の変化、
特に父親の「人としての偉大さ」を理解する場面には
深く心打たれました。

 

距離も規模も全く違うふたつのストーリーが絡み合い、
ひとつの結末へと終息していく展開に
時間も忘れてひたすら没頭。

 

読み終わった後の充実感は言葉にできません。

 

目を逸らしたくなる残酷なシーンや、
身勝手な人類に怒りを覚えながらも
それを凌駕してしまう感動のラストが
全て打ち消してくれる。

 

地球上の“害獣”(人類)が生き残るために——
登場人物たちが最後に出した答えとは。

 

ーー脅威だ、悪だと決めつけるのもまた悪。

 

本作との出会いが
自分を含む「人」という存在への理解を
深めてくれた気がします。

「無理だ、とは言わない人たちが科学の歴史を作ってきたんだよ」

 

ーー自分には関係ない、とは言わない人たちが人類の進化を作るんだよ。

 

脇役のセリフひとつひとつにまで痺れる熱量が宿っていた物語。

 

読んだ後もしばらく興奮状態は続き
登場人物たちの台詞を見返しては身震いが止まりませんでした。

 

⚪︎壮大なスケールで展開される物語の世界に没頭したい
⚪︎人間とは何か、倫理とは何かを深く考えさせられる作品が読みたい
⚪︎知的好奇心を刺激される読書がしたい、物語に没頭したい人におすすめです。

 

今日も素敵な一日を📚

 

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