おはようございます、
れんげです。
今日は、さくらももこさんの作品、「もものかんづめ」を紹介します。
小さい頃から「ちびまる子ちゃん」と育ってきた私。大人になった今でもたまにテレビをつけてみています。
この短編集は、前々から“面白い”とよく耳にしていて楽しみにしていたのですが、いやはやこれが想像以上!!
何度も読み返したくなる一冊です。
ストーリー
さくらももこさんが実際の日常で体験した出来事が愉快に描かれた爆笑エッセイが盛りだくさんです。
父・ヒロシ、母、姉、叔母、テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」でもおなじみの家族も登場し、なんだか懐かしくて温かい気分に。
こんな方におススメ!
・ただただ笑いたい
・どこでもいつでも読める短編集が読みたい
・子供から大人まで楽しめる
読みやすさ
ほぼ満点!
初心者にうってつけの作品です。
さくらももこさんの日常ストーリーが17作品+お楽しみ対談、18章ほど収録されています。
私たちでも体験している身近なことばかりを、彼女の視線で壮大に面白おかしく描かれています。
通勤、通学の電車の中やちょっとした休憩時間にスラスラ読めます、
※私は声を出すほど笑ってしまったので、さくらももこシリーズは外では読めないと察しました。
見どころ
全作面白いですが、特に“メルヘン爺”と“スズムシ算”がお気に入り。
あんなにお腹をかかえて笑ったのはいつぶりだろうというくらい笑い転げていました。
さくらももこさんの感性には驚かされます。
人によってツボは異なると思いますが、老若男女、小学生からお年寄りまで幅広く楽しめるお話しばかり。
みなさんの笑いのツボをくすぐったのはどのお話しですか?^^
感想
※ネタばれ有りなので、まだ読んでない方は読了後にまた戻ってきていただけますと嬉しいです。
人間の死を描く
お気に入りの“メルヘン爺”の感想をまず..。
人間の死をあんなにコミカルに書いてしまう彼女は偉大である。
あのお話しのおかげで、私が今まで抱いていた「人の死」に対する寂しくて悲しい想いは、ほぼ吹き飛んだ。
これには、きっと多くの人が共感してくれると確信している。
話の中で彼女に寄せられたクレームについて書かれていたが、人の死はやはり生きている者の中にだけ残っていくのだからどうせだったら笑い飛ばせるような愉快な記憶の方がいい。
これはこれですごく幸せなことだと思う。
あわよくば、死んだお爺さんもあの世で笑っているに違いない。
まとめ
離婚や転職や、様々なことを経験してきている彼女。
エッセイを読んでいると、陽気すぎるほど明るく物事を受け止めている様子は誰もが羨ましいと思えるだろう。
他にも彼女が手掛ける、詩集やエッセイ集があるようなので読んでみようと思う。
彼女の観察力、表現力はたくさんの人を元気にする、「力を抜く力」を与えてくれそうなパワーある作品である。
今日はこのへんで。
ありがとうございました。
れんげ