【おすすめ小説】孤独に押しつぶされそうな時に。繋がり方はひとつじゃない。心の拠り所の大切さが染み渡る一冊】

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、佐藤多佳子さんの『明るい夜に出かけて』です。

読みやすさ
(3.5)
悩みに寄り添う
(4.0)
心温まる
(4.0)

おすすめしたい人
⚪︎ラジオが好きな人、
⚪︎型に嵌まらない、いろんな形の人間模様を楽しみたい人
⚪︎人間関係の苦しさ、生きづらさに寄り添ってくれる物語と出会いたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

明るい夜に出かけて」 著者:佐藤多佳子/ あらすじ・感想

トラブルをきっかけに大学を休学、実家を離れ一人暮らしを始めた富山。
人間関係が苦手で、自分の臆病さに憂鬱になる毎日だけど
深夜ラジオを聴いている時だけは違った。

<感想>

何の繋がりもなかった他人と他人を
あっという間に繋げてしまう、佐藤多佳子さん

「しゃべれどもしゃべれども」や「黄色い目の魚」でもそうだったけど

人間関係の煩わしさ・難しさを大きな希望と感動に変えて
読み終わる頃には、必ずヒントを掴ませてくれる。

主人公 の心の声に耳を傾けながら
様々な情景や人との繋がり方を想像させてくれた本作。

彼の視点、世界観、理想と現実

「俺が俺が」ではなくて、
耳を塞ぎたくなるような独りよがりでもなくて

遠回しに感じる他人への優しさや
傷つきやすい繊細さを感じる彼の声が
こちらの波長に馴染む

物語と読み手の感情が一体化していくような
不思議な感覚を楽しみながら読みました。

残念ながら深夜ラジオやニコ動、アメーバピグというものに参加したことがなくて初めて耳にするワードだらけだったけど

ラジオを通して
“何かと繋がっている安心感”に救われる感覚、
好きなものを追いかける楽しみがある毎日、

ラジオ番組を生き甲斐にしている人たちの
想いの強さだけはしっかりと伝わってきました。

ーー「明るい夜に出かけて」の”明るい夜”とは?

人それぞれで違う景色を連想させるこのフレーズが
読めば読むほど深く響いてきて心を震わせる。

アルバイト先での人間関係、ネット上の人間関係、
他人との偶然の出会いや、距離感

「自分は正しい」と思ったことが全否定された時
他人の存在を負担だと感じてしまう時
それでも誰かを必要としている自分に気づいた時

人と関わることで初めて気づかされる自分の気持ちが
今度は「今を変えよう」「ここから抜け出そう」って
自分自身を突き動かす原動力になる。

感情や景色、学生時代の懐かしい思い出
リアルに想像させながら明るい気持ちが湧いてくる描写が良かったです😌

 

 

またひとつ、素敵な物語に出会えました。

今日も頑張りすぎない良い1日を✨☕️

 

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