れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、荻原浩さんの『砂の王国』です。
⚪︎ハラハラさせるサスペンス好きな方
⚪︎読み応えある長編小説をお探しの方

「砂の王国」 著者:荻原浩 / あらすじ・感想
知り合ったばかりの男に全財産を持ち逃げされ
ホームレスへと転落した山崎遼一。
寒さと飢えに耐えながら寝場所を求め訪れた公園で
ふたりの男に出会った遼一は
新たなビジネス計画、宗教創設を閃いた。
彼を貶めた社会への逆襲が、今始まる
<感想>
世の中にある”幸せ要素”を全てを獲得した男が
全てを失い極貧ホームレスからの再起を試みる
ーー真っ当なやり方で宗教を立ち上げよう。
荻原浩さんの描く
ぶっ飛んだストーリーには毎度驚かされる。
軽快な文章と
簡単には心を開いてくれない個性豊かなキャラクター、
そして突然現れる
心に響く意味深なセリフ
次へ次へと惹きつけられて
長編とは思えないスピードで読ませます。
誰もが夢見る
一攫千金サクセスストーリーなのか
「人間の単純さと複雑さ」
「幸せの本質」について深く考えさせる人生の指南書なのか
受け取り方は読み手次第で
どこまでも深掘りできる面白さがありました。
「全てが自分の描いた設計図通りに進んでいる。
それなのに自分にはひとつの満足もない。」
この一言が私には重かった。
自分が思い描いてきた人生計画が叶っても
これっぽちも幸せな気持ちが生まれない。
気づかないところで
自分で自分の首を絞めていく主人公の状況が
恐ろしくもあり、
彼が向かえる結末を知りたい衝動にもかられる。
非現実的の中に
核心をつくような心情描写が隠されていて
読み手をはっとさせます。
—-「生きていることに満足する」とはどういうことか
人それぞれの「欲望」の大きさや種類について
考えさせられました。
本作で扱われる「宗教」は
社会問題としてではなく、
ビジネス起業がメインとして描かれているので
気楽な気持ちで楽しめました
没入感が欲しい時
人生・人の幸福をテーマにした考えさせられる読書がしたい時におすすめです。
それでは、今日も素敵な1日を♡
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