れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、村山由佳さんの『遥かなる水の音』です。
◎異国を舞台に繰り広げられる人間ドラマにハラハラしたい
◎自分の人生観・恋愛観を変える小説と出会いたい

あらすじ・感想
パリに住む緋沙子は、
亡き弟の遺言を叶えるためモロッコへ向かった。
同行するのは弟の同居人ジャン・クロードと
弟の親友カップル。
4人の想いが交錯する旅の果てに見えるものとは――。
感想⬇︎(ネタバレなし)
日本から飛行機で40時間以上。
いつか行ってみたい国、モロッコ。
エキゾジックな骨董が引き詰められた市場や
珍しいお店が並ぶ賑やかな街並み、
距離感がおかしくなってしまうほど広大なサハラ砂漠…
文章を目で追っているだけなのに
写真や挿絵があるわけでもないのに
モロッコの景色が鮮やかに
目の前に広がっていく。
全部吸収したい、
私をワクワクさせる新しい発見、
初めて体験する「イスラム教社会」。
神様に対する信仰者の心情や
ラマダン中の様子が鮮明に描かれ
読み手をハッとさせる台詞や
出会ったことのない考え方が次々と飛び出してくる。
宗教、文化、価値観、人種、そして恋愛観
あらゆる視点から問いかけます。
他人をちゃんと理解しようとしてるか。
自分だけが理解されればそれでいいと
思ってはいないか。
景色だけでなく、
そこで生きる人々の息遣いまで感じる描写によって
物事を表面だけで判断することの危うさに気づかされる。
本作は「新たな価値観」と出会える
壮大なロードノベルでもあり、
登場人物たちの人生を擬似体験できる
恋愛小説でもあった。
大切な人を亡くした男女4人が
過去を振り返り、これからの自分と向き合っていく
モロッコの街や人に刺激を受けながら…
命を落とした”最愛の人”との記憶を振り返りながら…
登場人物たちの人生観が
内側からゆっくりと変わっていく展開に
心が揺さぶられました。
異文化の中で揺れ動く彼らの心情描写
視覚、聴覚、味覚、そして霊感…
いろんな感覚が研ぎ澄まされる物語体験。
一生忘れられない旅。
人の人生観を変えてしまうほどの旅を
私も体験してみたい。
「旅は貧しいほうがおもしろい」
も語る沢木耕太郎さんとの対談も
ふたりの独特な感性を味わえて面白かった。
余すことなく”旅欲”が掻き立てられる1冊でした。
⚪︎見たことのない世界を覗いてみたい——挑戦的で冒険心を刺激する本の旅に出かけたい
⚪︎異国を舞台に繰り広げられる人間ドラマにハラハラしたい
⚪︎自分の人生観・恋愛観を変える小説と出会いたい
そんな方におすすめです📚
今日も素敵な一日を✨
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