【少年と犬|泣ける感動小説】辛い今を生きる人の心にそっと寄り添い、悲しみの先にある優しさに心が震える読書体験

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、馳星周さんの『少年と犬』です。

読みやすさ
(4.0)
没入感
(3.0)
切ない余韻
(4.0)
年代問わずおすすめ
(5.0)

おすすめしたい人
◎動物と人との深い絆を感じる物語に心惹かれる
◎思いっきり感動できる物語が読みたい
◎辛い気持ちに寄り添い前向きな気持ちになれる物語が読みたい

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あらすじ・感想

2011年秋、仙台。
震災で職を失い、犯罪まがいの仕事で生計を立てる和正は、
痩せ細った野良犬・多聞を拾う。
多聞を家族にしたいと願うも、いつも南を見つめている彼が気になっていた。
多聞はどこへ向かおうとしているのか。

 

感想⬇︎⬇︎(ネタバレなし、本を読む前の人にどうぞ)

 

ファンタジーのような心地で
ページを捲る手がすらすらと進んでいく。

 

最初は、なんて残酷な物語かと思った。

 

でも、読み進めていくと決してそうではないと
寧ろ救いの物語であったことに衝撃を受ける。

 

もう後戻りができない人生。

 

選択肢を今さら変えることも
生まれるところからやり直すことも
起きたことを無かったことにもできない。

 

自分はどんな人生を歩みたかったんだろう。
こんなはずじゃなかったーー

 

心に空いた大きな穴に
苦しむ者たちの前に現れた一匹の犬。

 

手を貸すことも、
正しい道へ手を引くこともしない。

 

ただ、隣にいて
寄りかかることを許してくれるーー守り神。

 

誰かの冷たい心に
温かい血が流れ込んでくる瞬間と遭遇し
何度も何度も感動が湧き上がります。

 

ラストの表題作「少年と犬」は
フィナーレを飾るだけある、素晴らしい展開でした。

 

最後のお話に限って涙が出ない。
涙の代わりに、微笑みを向けたくなるようなエンディング。

 

犬が持つ不思議な力、
従順な心が存分に引き出されている物語だと思います。

 

犬がいる人にとっては、
これは現実味のあるお話なのかもしれません。

 

そんな、人と犬の間に生まれる絆に
奇跡と可能性の両方を噛み締めながら…

 

その日の夢に🐶が登場してきてしまうくらい
多聞の姿が頭から離れず、心を揺さぶられた読書時間でした。

 

⚪︎動物と人との深い絆を感じる物語に心惹かれる
⚪︎思いっきり感動できる物語が読みたい
⚪︎辛い気持ちに寄り添い前向きな気持ちになれる物語が読みたい

そんな人におすすめです。

 

みなさん、今日も物語と素敵な一日を✨

 

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