【一度は読んでおきたい・おすすめ小説】情緒豊かな美しい文体で、心に沁みる人間模様が描かれる。時代を超えて愛され続ける不朽の名作

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、有吉佐和子さんの『青い壺』です。

読みやすさ
(4.0)
30代~
(4.0)
しんみり切ない
(4.5)
美しい日本語
(5.0)

おすすめしたい人
⚪︎どこか懐かしい、時代を越えて読み継がれる美しい文体に癒されたい人
⚪︎物語が繋がっていく構成:連作短編集が好きな人
⚪︎人の人生模様に静かに心を動かされたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

無名の陶芸家が生んだ美しい青磁の壺
売られ送られ盗られ….
壺を通して見えてくる持ち主たちの様々な人生を描いた物語

<本の感想>
青磁の壺が辿る十人十色の人生。

この一冊の中で、実にたくさんの喜怒哀楽に遭遇した。
章のひとつひとつに優劣なんてつけられない。

登場人物たちそれぞれの
たわいのない会話や昔の思い出、
50年ぶりの同窓会や
亡き夫との忘れられないディナー…

作家の技量おそるべし
全て有吉さん一人で書いたというのが信じられません。

昭和ならではの趣深い情景描写と
登場人物たちの心をチクリと刺す台詞の数々

まるでその場に居合わせていたかのように
各場面を完璧に再現してしまう彼女の多才さに驚きました。

手にする人によって変化する壺の価値。

人間もこの壺のように
周りの環境や一緒にいる人によって容易に変わってしまうものなのか。

物体に宿る価値の不安定さに翻弄されながら

もしかしたら自分でも気づいていないかもしれない、
表面上では見えないものについて思いを巡らせてみる。

時代も経験値もこれまで辿ってきた道のりも
それぞれ異なる主人公たちの人生観に触れることができて
とても貴重な体験をしたような、胸がいっぱいになる一冊でした。

連作短編集ですが、途切れることなく一気に読みました。

有吉さんが亡くなって今年で40年。
時代が変わっても、いつまでも輝きを失わない物語….
この先も手元に置いておきたい一冊です。

それでは、また🍃

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