れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、重松清さんの『きみの友だち』です。
◎懐かしい風景や思い出を思い起こしてくれる物語が読みたい
◎大事にしたい人がいる・無理のない人間関係を築くヒントが欲しい
そんな方の心に響く物語だと思います😊
「きみの友だち」 著者:重松清/ あらすじ・感想
ある事件がきっかけで
クラスの誰とも付き合わなくなった足の不自由な恵美ちゃんと由香ちゃん。
デキる転校生が何となく嫌いなクラスの人気者ブンちゃん。
いろんな彼と彼女が小学校、中学校、高校を通して
「友だち」のほんとうの意味を探していく。
<感想>
10代の時に衝撃を受けた物語との再会。
私はあれから..
自分らしく成長できていますか?
しっかり前を向けていますか?
自分に問いかけながら
何かを確認するように読んでいく。
いじめ、競争、上下関係、
女子グループ同士の派閥争い
正義も理屈も通らない
理不尽だらけの社会の縮図ーー学校という閉ざされた環境で
大人が介入できない厳しい世界が
ひとつひとつリアルに描かれていく本作。
足が不自由になってしまった恵美ちゃんと
勉強もスポーツも何でもできてクラスで人気者の弟、ブンちゃん
ふたりの姉弟を軸に
周りにいる子たちもひとり、またひとりと
主人公として物語の上に立たされる。
いじめっ子、優等生、八方美人、転校生..
弱虫に威張りんぼ、
そしてクラスから孤立した二人組。
どのクラスにも必ずいそうな
目立つ子と目立たない子、
ひとりひとりのモヤモヤや苛立ち、涙を流している理由が
著者の手によって丁寧に掬い上げられていきます。
歳を重ねるごとに深みが増していく物語
作家、重松清さんにはやっぱり
人の心を動かすものすごい力があるんだな、
30代になった今読み返してみると
これまで理解できなかった気持ちに気付けたり
それに応じて涙が溢れてくるシーンが変化したりして
前回読んだ時とは違う衝撃がありました。
人の表情や場の空気をすぐ読んでしまう、
どこにいても他人の目が怖い、
誰かといると1人になれる場所を見つけようとしてしまう…
ーーどうしてこんな大人になってしまったんだろう。
「ほんとう、生きづらそうだよね..」
「メンタル弱いんだね」
これまで周りの人に言われてきた言葉が蘇ってきて
変わりたいけど変えられなかった
自分の許せない部分を
この物語が肯定してくれている気がした。
そのままでいいんだよ、
大事なものだけ大事にできれば良いんだよって
言われているような
読み終わった後は色々思い出して涙が止まらなかった。
主人公の恵美ちゃんの
「みんなを信じないし頼らない」って言葉の意味を
今回はちゃんと理解できた気がします。
ーーー友だちのほんとうの意味とは?
いろんな人に出会ってきた今だからこそ
気づくことのできた、新しい誰かの気持ちと
自分が大事だと思うもの。
またいつか、この本と再会した時はどんなことを考えさせられるだろう。
とても楽しみです🍃☕️
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