【コーヒーと楽しむ小説】路面電車の走る王子を舞台に浸るノスタルジックな世界「いつか王子駅で」堀江敏幸

コーヒーと読みたいおすすめ小説。東京下町の情緒にじっくり浸る

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、堀江敏幸さんの『いつか王子駅で』です。

おすすめしたい人
・ノスタルジーに浸りたい
・哀愁漂う東京下町の風景が好き
・数々の文学賞審査員を務めてきた堀江敏幸さんの作品を読んでみたい
・活字がすき、クセのある文体を楽しんで読める方

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

大切な人に印鑑を届ける、と姿を消した正吉さんと私が
最後に言葉を交わした居酒屋には、

正吉さんが持っていたカステラの箱が置き忘れたままになっていた。

古書、童話、そして昭和の名馬たち。

主人公の回想と共に…懐かしさ漂う穏やかな物語。

 

頭の中を空っぽにして浸っていたい文字の連なり

これは日記か…?
戸惑いながらも読み進めていくと

いつのまにか物語の世界から抜け出せなくなっている。

文学としての美徳、

作り手の濃密な計算によるからくりに気がつかないまま
つい..ぼんやり眺めてしまうような読書。

走る馬…

200メートル走を走る女の子

王子駅を走る路面電車…

どこかでほのかに繋がっている。

 

幾何学アートを眺めているような不思議な世界が広がっていました。

 

王子駅、路面電車、飛鳥山、荒川の観覧車..
珈琲を出す居酒屋に黒電話
….昔の東京下町にタイムスリップ。

 

実際には見たことなんてないのに、

コーヒーを出す居酒屋にも入ったことないのに

湧きあがってくる懐かしさ。

 

これはこの方にしか書けない文章だと思いました。全くぶれない。

独創性が飛び抜けていて、それでもこれだけ読み手を引き込んでしまう著者の力量に

毎度驚かされます。

河岸忘日抄、

本作…

次は、「雪沼とその周辺」に参らせて頂きます。

これで3部作コンプリートだ( ^ω^ )

村上春樹さん以来の没頭したい好きな作家さんになりそうです。

今日も素敵な読書時間を♩

れんげ

 

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