【セカオワSaori、女子の心を鷲掴む】頑張れない辛さ・人を愛する苦しさに寄り添う男女の友情物語

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、藤崎彩織さん(SEKAI NO OWARI)の『ふたご』です。

読みやすさ
(4.0)
青春
(5.0)
胸キュン
(2.0)
感動の結末
(3.0)

おすすめしたい人
⚪︎異性の友情関係で悩んだことがある人
⚪︎友情と恋愛の狭間を行き来する心情描写に浸りたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

「ふたご」 著者:藤崎彩織/ あらすじ・感想

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて。

学校ではいつも孤独、ピアノだけが友達の夏子は
不良のように振る舞う風変わりな少年、月島と出会った。

<感想>

深く知りたいと思うほど離れていこうとして
離れたいと思うほど近づいてくる

人間関係で味わう煩わしさや悲しみ、辛さ、悔しさ
そして幸福感がこの一冊に詰め込まれていました。

高校生から大人になるまでの
ふたりの友情関係を描いた物語。

著者は、「SEKAI NO OWARI」アーティスト Saoriさん。

読んだ後で、
彼女の実話をもとに書かれた話だと知ったことで
この物語に対する愛着がさらに深まったような気がします。

他人との距離感を間違ってしまうことが怖いから、
人と人との間に流れる微かな電波を敏感に感じ取ってしまう。

この人は今まで何度も感情を抑え込んで
頑張ってきた人なのかもしれない。

そんな主人公の気持ちが共感を誘い
彼女の声に出せない気持ちがとても愛おしいと思った。

何度も振り回されて、傷つけられて
私があなたの何なのか分からなくなっていく。
私の大切なものが何なのかも分からなくなっていく。

恋人にはなれないと分かっていても
何度も期待してしまう。
一緒にいたいと思ってしまう。

文章から伝わってくるあまりにも重く切ない感情描写に驚かされました。

友達でもない恋人でもない、家族でもない、
ふたご。

その曖昧さに苦しみ、
それでも彼の理解者でありたいと願い続ける従順な主人公から目が離せない。

ここまで頑張って、苦しんで
それで彼女の想いは最後、
ちゃんと報われるのだろうか…

きっと強引に押し付けたら永遠に消えてしまう
でも突き放しても消えてしまう

「分かっている。一定の距離を保っていないといけないことを。
その苦しみを、もう充分に分かっている。」

今まで何度も痛感してきた、
自分や家族以外の他人を信じる難しさとか
相手を自分と繋ぎ止めておくための絆の脆さ
文章化されていて

私がこれまで逃げてきたものと
初めて向き合わされた気持ちになりました。

主人公を通して聞こえて来るsaoriさんの真っ直ぐな心の声。
これを機に歌も聞いてみたくなりました🍃

では、また🐰

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