【小説感想】視野を広げる贅沢な読書体験。自然、文明進化を間近に感じる旅へ読者を誘う「海うそ」梨木香歩

【年間読書数250冊以上】小説好きがおすすめ本を紹介しています。

れんげ

こんにちは、れんげです

私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。

小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、梨木香歩さんの『海うそ』です。

おすすめしたい人
・文化人類学や民俗学、文明の進化に興味がある
・主人公と旅する気分を味わいたい
・壮大な自然の神秘、野生の動物や鳥が登場する物語が好き

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

 「海うそ」 著者: 梨木香歩 / あらすじ・感想

 

人文地理学の研究者である秋野が、
亡き教授の調査の後を継ぎ、南九州の”遅島”を訪れる。

れんげのおすすめ小説

日本史、民俗学、文化人類学…
学生時代で勉強をしたはずなのに

 

本当に興味を持つようになったのは
梨木香歩さんの小説に出会ってからかもしれない。

 

実在しない島を、
歴史を、ここまでリアルに描ききってしまう梨木香歩さん

 

物語としての面白さだけでなく、
興味の新しい領域を広げてしまう。

 

参考文献の量を見たら一目瞭然
読後は、そんな機会をくれた彼女への尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

 

戦前、色んな民族宗教が存在していたこと
それを強制的に統一しようした日本。

 

害も何もない美しい動物が
今では絶滅してしまっていて

 

そして人間も…

 

自分が育ってきた山が大好きだと言っていた若者が
戦争によって、故郷に帰ることなく命を落としていった。

 

どれもこれも
自分たち人間の繁栄のため..と言い始めたらキリがない。

 

進化のためには避けられないことなのかもしれない。
それでも惜しい、悲しい気持ちになってしまう。

 

ーーー進化、繁栄は必要なことでしょうか。

 

無かったことになってしまったものがこの世にたくさんある。
そして残っているものがあることに安堵する。

 

肯定も否定もせず
誰に寄り添うこともせず

 

ただ事実だけを辿って
読み手に材料を委ねて

 

静かに答えを託す。

 

ねえ、あなたはどう思う?って。

 

主人公と共に旅する

自然の描写や旅先での出会いが生き生きしていて
鳥の鳴き声やカモシカの足音が聞こえてきそうな世界観。

何度読んでも飽きることのない大好きな1冊です。

梨木香歩さんの壮大な自然や動植物たちがたくさん登場する物語が気になる方は、
ぜひこちらの記事も併せてご覧ください^^

【自然がテーマ】疲れた時に読みたい!緑と自然に癒されるおすすめ小説

それでは、今日も素敵な読書時間を♩

れんげ🐰

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