【今年おすすめ・小説!】主人公と旅する魅惑の国。異国感を全身で感じる描写と意味深な仕掛けの連続に没入できるサスペンス

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、米澤穂信さんの『王とサーカス』です。

読みやすさ
(4.0)
視野が広がる
(5.0)
展開の速さ(飽きにくい)
(4.0)
感動
(3.5)

おすすめしたい人
⚪︎多民族国家ネパールの街を主人公と共に歩きたい
⚪︎国際問題がもっと身近に、読み応えある深いミステリーが読みたい
⚪︎謎解きと緊迫感を同時に楽しみたい方におすすめです。

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

「王とサーカス」 著者:米澤穂信/ あらすじ・感想

新聞社を辞めた太刀洗は、
雑誌編集者の知人から依頼を受けネパールへ取材に向かった。
穏やかな時間を楽しむ予定が王族殺害事件に遭遇、
さらに取材で対面したばかりの軍人の不審な死体を発見する。

なぜこの男が殺されたのか。
なぜ私は無事なのか。

外出禁止令が続く危険なネパールで
疑問と恐怖を抱え、真実を追い求める。

<感想>

推理小説として主人公と共にヒントを一つずつ辿っていく面白さと
仕掛けや伏線が巧みに盛り込まれたストーリー構成
そして異国を舞台に漂う臨場感

現実から離れ
本の世界に潜り込みたい時にもってこいの一冊です

ネパールという異国を
主人公と一緒に旅をしているような、
読み手をワクワクさせるいくつもの出会いや
ローカルな街の風景が目の前に広がる描写が素晴らしくて
読みながら唸りました。

冒険物語のようで、推理小説のようで、
でもそれだけではない本作の魅力とは。

それは、ひとつの物語から
いろんな可能性を見出せたところと
読んだ後、犯人探し以上に得たものがあったからだと思います。

主人公が仕事に対する信念を見つけていく成長物語として
“貧富の差” “国際報道”という大きな問題に迫ったフィクションとして

犯人が分かったら「はい終わり」ではなくて
犯人が分かったことでさらに問題提起され、
もっと深く考えたい興味を残していく展開が何とも秀逸。

新たな価値観や文化の違いと遭遇することで
自分の日々の行動や物事の見方が変わるきっかけが生まれる読書。

ーー自分に降りかかることのない悲劇は、刺激的な娯楽に過ぎない。

ショックを受けた次は、
ページを捲ってもっと衝撃的なニュースを期待している読者。

私もそのひとりなのだろうか?
認めたくない気持ちとギクっとしたショックで考えさせられるばかりでした。

他の国で起こっている問題を解決できない人間が
悲劇を知る意味は果たしてあるのか
記者は何のために報道するのか

記者が訴える自身の存在意義と
現地の人が抱いている外国人記者への印象、
ただ傍観しているだけの視聴者

この3つの主張が交差し対立し合う世の中が
果たして良い方向に向かっているのかどうか…
答えが出ない問題だからこそ

物語を通して、
その状況を目の当たりできたことに
大きな感動がありました。

それでは今日も素敵な読書時間をお過ごしくださいね。

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