れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、多和田葉子さんの『雪の練習生』です。
◎冷たさと温かさを合わせ持つ不思議なファンタジーの世界を楽しみたい
◎ゆったり展開で言葉遊びや文学の奥深さを味わいたい

あらすじ・感想
サーカスの花形から事務職に転身し、自伝を書き始めた「わたし」
サーカスで女曲芸師ウルズラと伝説の芸を成し遂げた「彼女」
動物園の人気者になった「ぼく」
ホッキョクグマ3代の物語。
<本の感想です>
動物の目になって人間という生き物を見つめてみる
人間の言葉を喋り、
自伝を書き始めるシロクマの日常から始まる本作は
私たちの日常ではあり得ない情景が
容赦なく次々と繰り出されていく。
どこまでいったら
人間は人間以外の生き物を
同じ命だと尊重できるようになるのか
ーー人権ってそもそも
人間のことしか考えていない人間が考え出した言葉だと思ってた。
主人公が口にした素朴な疑問
今まで私が思ってきた「人権」に対するイメージが
白紙になってしまった。
自分たちの強すぎる力で傷つけないように
距離を縮めようと頑張る彼らが愛おしい
シロクマたちの放った言葉が
著者の問いかけとなって、そのまま読者に向けられる
頭に浮かぶ「なぜ?」を
すごく大事にしてくれる物語。
著者の自由な発想、ユーモアで溢れたこの
物悲しい世界に魅せられて
またまだ余韻に浸っていたい気分です、
政治、経済.. 難しい話は一切出てこないのに、
とにかく常に「考えさせる」材料を与えてくれる読書時間でした。
それでは、今日も素敵な一日を📚
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