【自己肯定感が上がる小説】コミュニケーションが苦手でも人を好きになりたい。読むと心揺さぶる言葉と人の温もりに包まれる感動小説。

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、佐藤多佳子さんの『しゃべれどもしゃべれども』です。

読みやすさ
(4.5)
うるうる感動ラスト
(4.0)
心温まる
(3.5)
幅広い年代向け
(4.5)

おすすめしたい人
⚪︎人間関係に悩むことが多い人
⚪︎人よりコミュニケーションが苦手と感じている人
⚪︎心温まる人間ドラマに感動したい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

三度のメシより落語が好きな若手噺家、三つ葉。二十六歳。
ある日師匠のお供で訪れた話し方教室をきっかけに
訳ありな人たちに落語を教えることになった..

一癖も二癖もある人たちとの時間が増えるほど
三つ葉の落語に対する想いも膨らんでいく。

読むと元気が湧いてくる、優しく温かい人間模様

<感想>
コミュニケーションが上手いから思いやりがあるの?
人前で上手に正しく喋れるから偉いの?

これを読み終わって「ふう」と一息。

これまでの悩みや息苦しさを
理解してもらえたような
清々しさと嬉しさに包まれた。

心から泣けて
ほっぺた痛いくらいの笑い泣き顔になれた物語

吃音のテニスコーチ、
対人恐怖症の元劇団員、
解説が苦手な元プロ野球選手、
そして、クラスで孤立する小学生…

年齢も職業もばらばら、
コミュニケーションに悩みを抱える人たちが落語をきっかけに集まる。

最初は言葉も交わせなかった彼らの間に見え隠れする
絆のようなものにこちらの感情も昂っていく。

ーー気持ちだけじゃだめ、
どうしても言葉で言わなければいけない言葉というのがあるの。
でもそれが言えないの。

.
心がヒリヒリするくらい共感する、
登場人物たちの本音。

話し上手と話し下手
先生と生徒の関係性だけど
できるから偉いできないから劣っているのではなくて、

なりたい自分のために足りないものをお互いに探って見つけて
自分にないものを取りに行こうとする一生懸命さ

言葉では言えないけど、体や態度、表情いっぱいに表現する思いやり

その姿勢と精神に震えました。

主人公、三つ葉さんの人懐っこくて世話焼きな性格と
落語への深い愛情は
この物語には欠かせない大事なエッセンス🗝️

対人関係が苦手な人にも居場所がある
自分が楽しいと思える人生を邁進する権利は誰にでもある。

ぽんっと背中を押してくれたような、
幸福感で満たされています。

人との関わり方に息苦しさを感じている人、
コミュニケーションが苦手で自分が嫌になっている人におすすめしたい一冊です。

ふぁ、良いもの読みました☺️
心がぽかぽかです🤍🍃
では、また♡

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