幾度となく文学賞を獲得してきた、人気ミステリー作家、恩田陸さんの代表作、「理瀬シリーズ」。
2021年におよそ17年ぶりの新刊が発売されました。
その名も「薔薇のなかの蛇」。
ゴシック・ミステリーというジャンルは多くのファンの注目を集めています。
今回は、恩田陸さんの「理瀬シリーズ」の読む順番を分かりやすくご紹介していきます。
シリーズ作は順番に注意するだけで、面白さが二倍三倍に!!
理瀬シリーズの魅力を100%楽しみたい方は、是非この記事を参考にしてみて下さい。
れんげ
こんにちは、れんげです。
小説が大好きアラサーOLです!年間250冊以上の小説を読んでいます。
新しいものにこだわない読書スタイルで、『何度も読み返したい作品』との出会いを追い求めて、日々読書を楽しんでいます。
このブログでは、読書好きの私がおすすめする小説をご紹介しています。
みなさんの読書習慣、または本選びに少しでも役に立てると嬉しいです。
恩田陸さんの「理瀬シリーズ」は、全寮制の学校に転入してきた水野理瀬にふりかかる不可思議な出来事の数々がお話の軸となった作品です。
恩田陸さんといえばこのシリーズと言われるほど、ファンの間でも根強い人気を誇っています。
コンテンツ
1 三月は深き紅の淵を 1997年/講談社文庫
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
この作品は4章のストーリーが収録されている短編集。
「三月は深き紅の淵を」という伝説めいた小説を軸として各章は独立した物語となっています。
理瀬が登場するのは第四章「回転木馬」。
なんとも謎めいている一冊です。そして先が気になります。
こちらを読んでから次の小説に進むことをお勧めします。
2 麦の海に沈む果実 2000年/講談社文庫
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
こちらは、理瀬が主人公の長編物語です。
ダークファンタジーといった印象で、恩田らしいハラハラさせるストーリー展開と緊迫したシーンの描写が見事な作品です。
3 黄昏の百合の骨 2004年/講談社文庫
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は―。
こちらも理瀬が主人公の長編作品です。
洋館・祖母の転落死・美貌の叔母二人….ミステリーを匂わすキーワード満載。
理瀬シリーズの中で、私はこの作品がすきです=^_^=
4 図書室の海 2005年/新潮文庫
あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。
こちら全10話入った短編集!
理瀬がでてくるのは「睡蓮」というお話です。
なお、ここでは他の有名作品の番外編も含まれているので、なんだかお得感満載^^
「六番目の小夜子」
「夜のピクニック」
ファンとしては、かかせない一冊です。
5 朝日のようにさわやかに 2007年/新潮文庫
葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。
ここでは、「水晶の夜 翡翠の朝」という章が理瀬シリーズに該当します。
主人公は、あの美貌少年、ヨハン
理瀬が学園を去った後の物語が描かれています。
6 NEW 薔薇のなかの蛇 2021年/単行本
舞台は英国。留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をモチーフにした館のパーティに招かれる。そこで出会う、英国で大きな権力をもつ貴族、レミントン一家と交流を深めていくリセ。そんな中、首と胴体が切断された人間の死体が発見される、悲劇が訪れます。
変貌していく少女と呪われた館の謎に迫ります。
恩田陸さんの理瀬シリーズ新作は、ゴシックミステリーです!
本作は、これまでのシリーズ作品のような理瀬の視点ではなく、アーサーという青年の視点がメインで描かれています。
さくさく読み進められますが、夜読むと眠れなくなるくらいこわいので、要注意です(;・∀・)海外のドラマのような世界観や上品な雰囲気を味わいたい方におすすめです。
外伝 黒と茶の幻想 2006年/講談社文庫
最大の謎は心。交錯する思いが昏く燃える!元同級生の男女四人が、太古の自然が残る神秘的な島に集まった。それぞれの心中に去来するのは封印された過去の事件。出発までに真相は明らかになるのだろうか。
ここでは、男女4人の回想シーンにのみ登場する理瀬。
本人は出てきませんが、ストーリーの中では主人公同然の重要な存在となっています。
関連作品として載せていますが、シリーズ読破したい方は是非読むべき作品だと思います!
男女4人から語られる理瀬の姿もまた、ミステリチックでそそられます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
理瀬シリーズ、どっぷり浸りたいという方は長編のみならず短編、そして関連している作品も全て読んでみると存分に楽しめると思います。
本質だけ知りたいという方は、長編作品の2、3作目を先に読んでも良いと思います。
最後まで目を通していただきありがとうございました^^
他にも恩田陸さんの作品特集書いておりますので是非覗いていってください。
【2023年最新】直木賞作家 恩田陸のおすすめ小説ランキング!ジャンル別でご紹介
最後までありがとうございました♪
それでは、今日も素敵な読書時間をお過ごしください🌸
れんげ
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