【人生に疲れた時に読みたい・30代~おすすめ小説】人生の選択に揺れる女性に共感が止まらない|宮本輝『花の降る午後』感想

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、宮本輝さんの『花の降る午後』です。

読みやすさ
(3.5)
深い人間ドラマ
(4.5)
ドキドキ大人の恋愛
(5.0)
読後の余韻
(4.0)

おすすめしたい人
◎人生に迷ったとき、希望をくれる物語に触れたい人
◎恋愛や仕事、人間関係の「選択」に悩んでいる人
◎強くてしなやかな女性の生き方に惹かれる人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

夫を癌で亡くし、代々継がれてきたフランス料理店「アヴィニョン」を託された典子。
店を乗っ取ろうと企む者たちの嫌がらせに耐える中、
ある日、店に飾ってある油絵を貸してくれと、ひとりの青年が現われる。

<本の感想です>

レストランの経営を任され
周りに支えながらも、自分の信念と正義を頼りに
突っ走ってきた未亡人の彼女が

若い画家との恋に落ちる。

感情に任せてはいけないという自制心と
亡き夫やその家族に対する罪悪感、

「それでも好きな人に会いたい。関わっていたい」

今の幸せを手放したくない気持ちとの葛藤に
ドキドキしながら
1ページ1ページを楽しみに捲っていく。

過去、現状、未来から見た幸福を
常に天秤にかけながら
人生の選択を迫られる主人公の

心細いながらも前を向く姿に釘付けでした。

 

ーーしがらみを取り払い自由になることが本当の幸せとは限らない。

 

悲しませたくない人も応援してくれる人も、
頼ってくれる人もみんな大事にしたい

はっきりと口にする彼女の考え方が力強くて
世の中いろんな選択があっていいことに安堵する。

 

何が起こるか分からない世の中を
注意深く、それでいて大胆に生きる

 

他人に頼る強さも甘え方も、賢さも身につけて
強い女性に変わっていく彼女が

 

美しくて眩しかった。

 

読み手を引き込んで離さない文章
この細やかな仕掛けと深く鮮やかな人間ドラマを
宮本輝さんはどうしたら思いつけるのか…

彼のほんの気まぐれから生まれた物語

でもこれまで読んできた

宮本文学の中で1位、2位を争うくらい
私は好きになりました。

 

“善良な、一生懸命に生きている人々が幸福にならなければ
この世の中で小説などを読む値打ちはないでしょうから。”

ーー「宮本輝あとがき」より

 

読後がとても心地良くて
私にもこれから楽しいことが起こりそうな予感が湧いてきました🍃

絶対また読もう。

それでは、今日も素敵な一日を📚

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