れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、藤原伊織さんの『ひまわりの祝祭』です。
⚪︎個性派登場人物が楽しませてくれる物語
⚪︎じっくり謎解きを楽しみながら読み進めたい(長編好きな方)
「ひまわりの祝祭」 著者:藤原伊織/ あらすじ・感想
妻が妊娠を隠したまま自殺し
生きる気力を失った秋山のもとへ元上司がやってきた。
ーーこの五百万をギャンブルで全て擦って欲しい。
奇妙な依頼の裏にはかつて妻が敬愛していた
ゴッホの名画「ひまわり」が関わっていた。
<感想>
ファン・ゴッホの有名絵画「ひまわり」に隠された秘密をテーマにした
読み応え抜群のハードボイルドミステリ。
読み手を楽しませてくれる要素が
これでもかと言うほど詰まってた。
推理、ハラハラドキドキの心理戦、そして銃撃戦
読めば読むほど愛着が湧いてくる
「個性の塊」みたいな登場人物たちが
さらに物語を盛り上げていく。
次から次へと繰り出される仕掛けが飽きさせず
一気にページを捲らされ
読み終わった後もしばらく興奮がおさまりません。
バーボンウイスキーよりホットミルク、
穴の空いてない(クリームたっぷり)ドーナツをこよなく愛す
言動がとことん「子供っぽい」主人公。
新種のハードボイルドを思わせる彼の不思議な魅力が
この作品の最大の見どころなのでしょうか🤭
ラストはそんな彼に泣かされるなんて。
衝撃の事実、芸術の背景知識、
伏線回収のタイミング、
スパイスの使い方がどれも絶妙で
欲しくなってきた時にしっかり用意してくれている著者の藤原氏は
エスパーでしょうか。
「テロリストのパラソル」に続き、完成度の高さに驚かされました。
原田マハさんの美術ミステリーより難易度が少し上がりますが
その分、読み終わった後の達成感や
痛快さは期待以上のものがありました。
では、また🐰
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