30代。アラサー。人生の転換期といっても過言ではない、女性にとって人生で重要なフェーズでもあります。
仕事、恋愛、家族…人生経験も積み重なってきて、
「何か新しいことを始めてみたいな」
「このまま、平凡な私のままで歳をとっていくのは嫌だな」
と、思っている女性は少なくないのではないですか?
自分自身を再発見したい、人生の意味を見出したいなど、様々な悩みをぽつぽつ考える余裕が出てきたアラサー女性だからこそ絶対に読んで欲しい、
”人生観を変えるきっかけとなるおすすめ小説”を紹介します。
こんにちは、れんげです
このブログを書いている私も、アラサー女性です。
ここでは、私が実際に手に取り、心に響いてきたもの..手元に置いておきたい!と思った小説のみをご紹介します。(随時更新しています)
・仕事や人間関係で悩みを抱えている
・気分が軽くなる、モチベーションが上がる、心に響くバイブル本が知りたい
・気分が沈んだ時に読める本
コンテンツ
内部と外部..育ちの違う二人のアラサー女性の生き方「あの子は貴族」
著者: 山内マリコ
出版社: 集英社文庫
ページ数: 312ページ
東京の上流階級で生まれ育った女の子と地方から上京した女の子が一人の男を巡って交差していくという物語。なんといっても本作で目についてしまうのは、二人の生育環境の差。
もともとの固定観念に押し潰されそうになる二人.. これを読んでいると、少しずつではあるけれど生きやすい環境へと変わってきているのかなと気付かされます。辛いことがたくさんあるけど、自分の意志を大切にすることを再確認できる一冊です。
一人自立して生きていこうと考えている女性へ「イルカ」
著者: よしもとばなな
出版社: 文春文庫
ページ数: 253ページ
特に子供が欲しいとは思わない。既婚という肩書きにも、もうあまり執着していない。
なんのカルマもつくらないように、ただ慎重に、自立して生きていこうと思っていた女性が好きな人との赤ちゃんを授かり、じわじわと彼女の中で何かが変わっていくお話です。
本作で、著者のばななさんは妊娠を”神様からの授かりもの”として描いていて、神秘的な印象を強く受けます。女性たちを不安にさせる、年齢のリミット..早く結婚して妊娠しないと!どこか生き急いでしまっている方の肩の力を解きほぐしてくれるような、どこか自由で説得力のあるセリフがたくさん登場します。
また、もうすでに妊娠を経験している女性は、この物語を読み、こんな気持ち私もあったなあ、懐かしいなあ。という幸せな気分に包まれるでしょう^^
れんげ
刺激と癒しを同時に得る方法「スーツケースの半分は」
著者: 近藤史恵
出版社: 祥伝社文庫
ページ数: 311ページ
幸運と呼ばれる青いスーツケースで繋がる9つの物語。
スーツケースがバトンリレーのように、アラサー女子4人の幸せを見つけるお手伝いをしてくれます。最初から最後まで晴れやかな気分で読める連作短編集だから、気軽に楽しくページをめくっていけます^^
異なったライフスタイルを生きる4人組は仕事、友情、恋….悩みや旅行に対しての考え方もバラバラ。
旅好きの方にはもちろん、あまり海外や国内旅行をしない方もこの4人をみていると、心機一転、旅に出てみたい気分になってくるかもしれません( ´∀`)
蜘蛛を見つけた時に人がとる行動で人柄がわかる 「あのひとは蜘蛛を潰せない」
著者: 彩瀬まる
出版社: 新潮文庫
ページ数: 288ページ
みっともない女にならないようにと、無意識のうちに刷り込まれていた母の呪い。
実家で母と暮らす、もうすぐ30歳になる私が主人公が恋をして人生初めて自立をしようと行動していく物語です。
彼女の前には、それぞれに生きづらさを感じ、かわいそうな自分を何かで埋めようと必死になっている人たちが現れたり消えていったりする中、彼女自身も母親に縛られると共に自分の中の寂しさも埋めようとしていたことに気づきます。
世の中にはいろんな人間がいるわけで、30年生きているとどうしても分かり合えない人や理解できない人がいることにがっかりさせられたことはありませんか。
この人とは何をどこまで分け合えばいいんだろう、
自分が傷つくのも誰かを傷つけるのも怖い、私を縛っているのは何だろうなど、
もやもやした自分自身と向き合ってみようかなと思えるかもしれません。
恋愛よりなにより、私は仕事がしたい「私の中の男の子」
19歳で小説家デビュー、性別に対する違和感、悩みながら生きてきた主人公・雪村の心の成長過程が綴られた物語です。
まだまだ女性の地位が低い社会の中、どうしても女性作家というレッテルを貼られ男性がいないと仕事ができないと思い込んできた、彼女の葛藤、そして少々過激だが猛烈的に説得力のある雪村の考え方に凄みを感じました。
他人と関わるのが怖い、自分が傷つくのはもっと怖い。
これは自己愛の延長だーーー
これは女性が読むからこそ意味を持つ物語なのかなという印象を受けます。仕事や日常に張り合いがなくなってきて刺激を受けたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
男・結婚・仕事・子供、全てを手に入れてみせる「トリニティ」
何が正解か、不正解か、そんな固定観念が綺麗にぶっ飛んでいきます。
三島事件、日本赤軍、ギャルソン、バブル…
女性が外で働くということに周囲からの非難を受け続けてきた時代を生きる3人の対照的な女性の半生を描いた長編物語です。
とにかくこの物語のスケールの壮大さに圧倒されます!
登場人物は、それぞれ出版業界に携わっているのですが
境遇も才能も価値観も全てばらばら..
昭和、平成を生きてきた彼女たちのどの生き方がいったい1番幸せなんだろうと、読んだ後に必ず思うはずです。そして、こうも思うはずです。
3人ともかっこいい!
自分はどんな最期を迎えたいか…
そのためにどういう生き方を選んでいくべきか。私は、何度も涙しました。
今を生きる20代から昭和・平成を生きてきた方、特に女性におすすめしたいです。
形式上のハッピーエンドなんていらない 「薄闇シルエット」
最後まで現実的な物語。だからこそ感じずにはいられない、今の自分の中にある違和感。
こちらも人生の選択を問うてくる、物語。とても読みやすいです。
大学時代からの親友のチサトと古着屋を経営している37歳独身のハナ。
したくないことは避け、今までやりたい事だけをやって生きてきた彼女は、
チサトとの経営方針のズレや再婚するという事実に、一気に心を掻き乱されていきます。
自分には何もない。
アラフォー女性の苛立ち、焦りや不安を描いた長編物語です。
特に将来やりたいこともない、でも縛られたくもない。
稼ぎたいという気持ちも生まれてこない、ただ不安と孤独を排除し続けてきた彼女の心情描写がとても細かく繊細に描かれています。
もし、私とちょっと似ているかも?と思ったら読んでみてください^^
リフレッシュして頭をクリアにしよう!スカッと心強くなる物語「ワーキングガール・ウォーズ」
総合音楽企業の企画部係長の翔子は、部下たちからの嫌味や気疲れで身も心もボロボロだった。そんな時、休暇をとってオーストラリア行きを決意します。
そこで出会ったのは、海外留学から、そのままオーストラリアケアンズに住み込みで働いている愛美と出会う。
違う環境で、仕事に一生懸命な二人の価値観や考え方の相違が見どころの本作。
なぜこの仕事をしたいと思ったのか自分の原点を思い出し、あの頃の仕事に対する熱意を思い出せるきっかけになるかもしれません。
小さな一歩を踏み出してみよう「独立記念日」
著者: 原田マハ
出版社:PHP文芸文庫
ページ数: 364ページ
自分自身の独立記念日と向き合う時間を作ってみよう、殻を破って自分を自由にしてあげようと思える一冊
たくさんの悩みや挫折を経験しながらも独立していく様々な年代の女性たち
を描いた、原田マハさんの短編集です。
間違いなく、自分のこれまでの何十年間のいろんな場面を思い出します!
何度、独立記念日を経験してきたんだろう。
何事もしっかり私なりに乗り越えてきた!って思い出したり、気づけるだけで強くなれる気になりませんか?
そして、これからもきっと私なら大丈夫!って思えると思います^^
「大それたことじゃなくて、今まではそれが「すべて」だと思っていた世界から、少しでも前に踏み出すことが人生の再スタートに繋がるんだよ。」
切なくも優しく、勇気をもらえる、24つの物語です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、アラサー女性たちにオススメしたい小説を10冊紹介しました。
他人の人生観や生き方から学び、新しい気付きがある読書体験をぜひお楽しみください^^
アラサーという、ある意味人生の分岐点となる特別な時期。
いろんな経験をしてきたからこそ、抱える悩みはとても複雑で簡単には解決できないものだと思います。こういう時こそ、読書!
理論では説明が難しい。
感情的で神秘的、そして直感を鋭くしてくれる強力なエッセンスとしてあなたの日常を豊かにしてくれるでしょう。
物語(小説)からヒントとモチベーションを得られるかもしれません。
これは、決して自己啓発本では得られない「小説」ならではの良さですよね✨
ぜひ、今回ご紹介した小説を手に取ってみてください^^
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