れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、西條奈加さんの『金春屋ゴメス』です。
◎人情味溢れる心温まる時代小説が好きな方
◎社会問題を絡めたテーマに考えさせられたい方

あらすじ・感想
近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。
競争率三百倍の難関を潜り抜け、永住権を獲得した辰次郎が
身請け先として向かった先は…
極悪非道で知られ江戸中が恐れる長崎奉行「金春屋ゴメス」の元だった。
江戸で流行り出した謎の病「鬼赤痢」の正体を突き止めることを命じられた辰次郎の犯人探しが始まった。
<ネタバレなしの感想⇩>
現代日本に江戸が誕生?
一度出たら、一生入国できない
江戸に無いもの持ち込み禁止
このユニークな設定が面白くて
終始食い気味で一気読み。
“江戸下町の魅力”が凝縮された世界には、
西條さんならではの
個性豊かで人情味あふれる登場人物たちや
仕掛けがいっぱい!
これが現実に存在したらどんなに面白いだろう。
次々と膨らむ想像力と
敵の正体が掴めない緊張感、
そして笑いと涙を誘う人間劇が最高でした。
病で動けなくなった父親から
自分がかつて
江戸の国で生まれたことを知らされた主人公が
父の代わりに
人生初の近未来江戸を訪れる。
ーー”一度入ったら戻れない江戸”を父が出国したのはなぜか。
ーー両親が離婚してしまったのはなぜか。
この疑問に深く結びついていた
恐るべき事実に驚愕します。
人間の力では止めることのできないスピードと
子供やお年寄り、弱い者から次々に命を奪っていくその脅威。
ついこの間までのコロナを思い起こさせる展開。
江戸と現代
この二つの世界を分け隔てているものは何か。
「近代化」に対する両者の思想の違いに
心揺さぶられました。
どんな病気でも治る、
効率重視、なんでも速い、
いつも好きなものが食べられる
「近代化の便利さは誰もが望んでいるものだ」
と思っていた私は面食らう
江戸に住む者が江戸を好きな理由
江戸の暮らしに魅了された現代人たちの気持ち
選択肢が少ない生活を受け入れ、
静かに従うような者たちが確かに存在する。
世の中にはいろんな人間がいること
答えはひとつじゃないこと
成長が一方通行じゃないことを
豊かな江戸の景色と共に
本作がゆるやかに諭してくれた。
登場人物の強烈さに加えて
複雑に絡み合う思惑+助け合う仲間愛
ラストはつい胸が熱くなりました。
早く続編が読みたい🤤
今年も積読リストが順調に増えていってます。
⚪︎歴史×ファンタジーのユニークな設定の物語が好きな方
⚪︎人情味溢れる心温まる時代小説が好きな方
(難しい言葉も無く、とても読みやすいです🔰)
⚪︎社会問題を絡めたテーマに考えさせられたい方におすすめです!
今日も素敵な一日を📚
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