れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、高樹のぶ子さんの『透光の樹』です。
⚪︎「官能=いやらしさ」ではなく、“生と性”“死と愛”が交錯する文学としての官能に触れてみたい人
⚪︎金沢の美しい自然や、情景描写に重なる繊細な心情表現を楽しみたい人

あらすじ・感想
古都・金沢の町で、
25年ぶりに再会したテレビマンの今井と刀鍛冶の娘・千桐。
生活が厳しい千桐に生活の援助を申し出たことをきっかけに二人は激しく惹かれ合うが..
ある日、彼の癌が発覚する。
谷崎潤一郎賞受賞
北陸を舞台に描かれる濃厚で美しい大人の恋愛小説
<本の感想>
とてもストレートで、情熱的
頬が赤くなるような恥ずかしさと
気づいたら涙が出ていたようなさりげなさに
心奪われる大人の恋愛物語
「ただの遊び」と「恋愛」の境目なんて
本人にとってもあやふやで
いくら経験がある大人でも、
順番が違っても..
気づかないうちに芽生えている
男女二人の間を妨げるドロドロ劇は登場しない、
最後まで「ふたりだけの世界」が描かれていきます。
受け入れてくれるだけじゃもの足りない
自分を安心させるために、求められたいと願ってしまうズルさ。
「愛してる」の一言では伝えたくない複雑な気持ち
年齢的に、この先何が起こるか分からない未知への恐怖
大人の恋愛ならではの心の動きやひとつひとつの場面を彩る情景が
映像を見ているかのように繊細で素敵でした❄️
死生観が結びついて初めて生まれる
「官能」という世界。
居心地の悪い厭らしさを与えず
読み手を夢見心地な気分にさせてくれるのは、
そのまま著者が持つ技量の素晴らしさなのでしょうか
ーー人生で最後になるであろう、
愛する人との交わり
性の繋がりのために命を懸ける主人公たちの想いが伝わってきたと同時に
性愛が、この世の全ての存在を無にしてしまうほどの美しく尊いものなのだと気づかされました。
どうせ不倫。
一言で片付けられたらそれまでだけど
それを文学としてどのように受け取るか、
想像するかで
全く別の魅力を知ることができる
金沢の壮大な自然と
登場人物の心情が合わさって
さらに美しい情景へと読み手を誘う描写が
本当に素晴らしくて
余韻にしばらく浸っていたくなる一冊でした。
心に沁み入る大人の恋愛物語を楽しみたい方におすすめです。
官能小説に対する見方が少し変わりました。
それでは、また🍃
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