こんにちは、れんげです。
今日は、原宏一さんの「星をつける女」という小説のレビューを書いていこうと思います。
バリバリ働く女性・情熱を持って働いている人の物語って私の目にカッコよく映り、私まで頑張ろう!って思わせてくれる一冊です。
ストーリー
飲食店や飲食チェーンを覆面調査して星をつける。それが牧村紗英の仕事。
それも、主婦のバイト感覚ではなく、個人投資家や機関投資家たちに向けての依頼調査をし報酬を得る。
高級フレンチからラーメン屋からありとあらゆる絶品料理を食べに行き評価していく彼女は、家に帰ると一人娘を持つシングルマザー。
絶対的な味覚と能力で飲食店の“裏の顔”を暴いていく…
こんな人におススメ!
・働く女性の話が読みたい
・仕事に対するモチベーションが欲しい
・スッキリしたい
・飲食の裏事情に興味がる
読みやすさ
彼女が調査するレストランごとに区切られていて3章から構成されています。
本全体の主人公である紗英の目線、それから章ごとに登場するレストランの関係者1人の目線とが交互に入れ替わりながら物語が動いていきます。
(主人公が変わるごとに番号が振られているため読みやすい)
文全体が上から下までギュッと引き詰まっている印象が強かったです。
登場人物の善と悪がはっきりしてるところはとても読みやすいと感じました。
見どころ
飲食業の「裏の顔」は状況は違えど、衝撃的なものばかりでした。
どの章も読みごたえありました。
高級店から、チェーンのラーメン店と幅広い分野で不正が働いているという現状はとても恐ろしいですね。
格付け人で悪を裁いていく張本人の「紗英」という女性にも注目して頂きたいです。
彼女の仕事とプライベートの切り替え、モットー、プロ意識はかっこよすぎます。
感想
ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。
誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で読んでいただけると嬉しいです。
損失
3章全て読み終えて真っ先に感じたのは、現代の飲食業に対しての不安。
消費者として怒りを感じない人はいないよね。
その中でも職人としての意識の高さ、NOといえる力を持った労働者はどれだけいるのだろう。
彼らの弱い立場を餌にして共犯にしようとするトップの経営者たちに壊されていく老舗店や才能あるシェフたちのことを想うといたたまれない。
紗英のような存在がなく、そのまま悪の手に染まってしまっていく企業やお店は現在でもたくさんあるだろう。
智也さん、信二さん、七海さんのように職人魂、プライドをしっかり持って働いている人たちがいなくならないことを祈るばかりである。
最後に出てきた料理長・高畑さんもかっこよかった。
紗英
犠牲と苦難を覚悟して、自分が好きな仕事を選択した彼女。
とても輝いていた。
努力は惜しまず、プロ意識も高い。きっと当たり前にこなし、尚も上を見ている彼女がなんだか羨ましい。
“情と星を分ける”という彼女はどんなことを想い、目指しながら仕事をしているのだろう。
物語を読んだ後、今の自分自身を振り替える時間をつくろうという気になった。
最後に
仕事・趣味・生き方に対するモチベーションが上がる一冊だと思います。
「正義は勝つ。」
自分が正しいと思う方を常に選べるような人生をこれからおくりたいな、、
私の中の意識改革です!!
それでは、今日はこのへんで
れんげ