れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、宮本輝さんの『三十光年の星たち』です。
・昭和の雰囲気を味わいたい
・没頭できる長編が読みたい
「三十光年の星たち」 著者: 宮本輝 / あらすじ・感想
親からは勘当され、彼女に逃げられ
多額の借金を抱えてしまった無職の青年、坪木仁志は
金貸しである老人の運転手として、ある女性のもとへ会いにいく。
「本物の人間になるには三十年かかる。」
働く、考える、一から創る…
生きることの意味を見出していく青年の再起の物語。
今は古いやり方だと非難されるかもしれない、
パワハラだと言われてしまうかもしれない、
先代を生きてきた者から受ける厳しい優しさ、
愛のこもった躾。
「師」を持つことが
人生観を変えて、忍耐力を養い、
「こういう人間になりたい」という強い意志を育てていく。
宮本輝さんの小説を読むと、
いくら時代が変わっても、ビジネススタイルや流行が変化しても
根底にある大事にするべきもの、成功を導くものは
何も変わっていないことに気付かされる。
「これからの三十年間、己を磨き続けろ。」
才能がない、
私にはできない、
そういうことを決めていい年齢には
自分がまだまだ到達していないということ。
どこにも逃げ出せない状況で
やったこともない仕事に知恵と体力を振り絞って向かっていく主人公
こんな僕でもできることがある
こんな僕にも期待してくれる人がある
この気持ちだけが彼自身を一変させていく。
ーー能力なんて後からいくらでも伸ばすことができる
それより誠実であり素直であり続ける、きれいな心を磨きなさい。
彼に佐伯さんという「師」があるように
私にはこの物語に
これからの人生の「師」になってもらおう。
生き方を見直す
自分という人間を形成し直す
まさにそんな言葉がぴったりだと思いました。
京都の風景、陶芸や染物職人、落語…
「古き良き」を終始感じることができる日本の情緒あふれる物語
穏やかな気持ちでゆったり読み進めていきたい
自分のこれまでとこれからの人生をじっくり考えながらの読書がしたい
そんな方におすすめです😌
読んで良かった。
宮本輝さんの物語から得られる深い読書体験が好きです。
自分がいつの時代にいるのか
どこを歩いているのか
時空を旅しているような錯覚に陥ります。
いつ読んでも「今読んでよかった!」って思える物語だと思います。
ぜひ一度、手に取ってみてください^^
それでは、今日も素敵な読書時間をお過ごしくださいね。
小柳れんげ🐰
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