【ディストピア文学】多和田葉子『献灯使』感想|言葉が紡ぐ未来への違和感と美しさ

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、多和田葉子さんの『献灯使』です。

読みやすさ
(2.5)
異国感
(4.5)
切ない
(4.0)
ディストピア
(3.0)

おすすめしたい人
⚪︎物語の裏に隠れたメッセージやテーマを読んだ後にじっくり考えたい人
⚪︎“近未来の日本”を舞台にした物語に興味がある人
⚪︎美しい日本語や、洗練された言葉遊びに魅力を感じる人

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あらすじ・感想

大震災が再び起こり、鎖国状態になった日本。
100歳になっても元気な老人が、子供を介護する未来が訪れる。

曾孫が心配でならない祖父。
そんな中、一人で歩けない曾孫が「献灯使」に選ばれ日本を旅立つことに…

<本の感想>

もし、大きな震災が来たら
もし、世界中から日本が孤立したら
もし、原発が廃止されたら…

本を開いた瞬間から広がる
著者が織りなす暗黒世界

直接的なキーワードを使っていないのに伝わる、
多和田葉子さんの”言葉の技”がとにかく素晴らしい。

動けない若者たちの代わりに
働かされる高齢者たちと
親を亡くし高齢者を頼る子供たち

彼らが永遠の青春を手にした瞬間の気持ちがどういうものか。

落胆か、喜びか

孫よりは長生きしたくないと願うのか。
何を楽しみに生きるようになるのか…

—-死にたくても死ねない辛さ

今まで考えたこともない状況、立場を
私に与えてくれて
色んな’未知’を想像させながら物語が進んでいきます。

5篇で構成された本作は

どのお話もディストピアなのに
絶望的な暗さも恐怖もそこまで感じさせない

なぜなら、お話の深さと世界観の自由さが
怖さを優に飛び超えてしまうから。

あり得ないのにあり得そうな、
不気味な空想世界に魅了されたまま
1冊が締めくくられます。

多和田さんのユニークさには、毎度驚かされてしまう
そしてこれもお決まり。

一回読んだだけでは消化しきれないほど、内容が深い。

どんなメッセージが隠されているのか、
いつの出来事がモデルになっているのか..

著者の意図を探りながら楽しむ読書🤭
ある意味謎を解いているような気持ちで新鮮でした。

現代から少し離れた創造未来、
特に世界の将来を示唆しているような壮大なスケールのお話が好きな方は楽しめると思いました^^

それでは、また🍃

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