【人間について学ぶ読書・読書家推薦】社会と人を繋げる「言葉」の威力。人と関わる素晴らしさを教えてくれる1冊

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、西加奈子さんの『ふくわらい』です。

読みやすさ
(4.0)
人間ドラマ
(3.0)
繊細な心情描写
(4.5)
共感
(2.5)

おすすめしたい人
⚪︎人との距離の取り方に悩んでいる人
⚪︎“普通じゃない”変わった主人公の視点で描かれる物語に心を動かされたい・視野を広げたい人
⚪︎難しい表現を使わず、シンプルな言葉や表現の力に魅了されたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

幼い頃、紀行作家の父に連れられていった旅先で
誰もが目を覆うような特異な体験をした、29歳書籍編集者の定。

様々な人との関わりによって
心の奥底に仕舞われていたはずの思いが解き放たれる。

<本の感想>

あらすじを知るだけでは
絶対に得ることのできない、物語の魅力。

「人肉を食べた女の人生」と聞いて
私とは何もかも違う人間の話だ。共感なんてしないだろう、って

読んでもないのに勝手に思い込んでた自分が恥ずかしい。

西加奈子さんの物語に登場する、普通とはかけ離れた主人公に
今回も大事なことに気づかされました。

人と深く関わることせず、
「自分を感じること」に命をかけてきた女性

自らが積み上げた高い壁を壊して、
新しい世界へと一歩踏み出す瞬間が描かれる。

彼女が担当する個性豊かな作家の面々、
時間が過ぎるにつれて周りからの印象が変わっていくところや

人生で初めて得た「友達」というもの
目の見えない人が初対面の彼女を「美しい人」と呼ぶ場面、

物語が進むにつれて、人と人との繋がりによってしか味わえない
不思議な温かさに包まれていく

「今のあなたは、私の先っちょであり、すべてである」

難しい言葉は一切使わない、
誰もが理解できるシンプルな言葉を組み合わせて

今まで聞いたこともない、
読んでいる本人にしか分からない

とてつもなく深い世界を作ってしまう。

「好き」が「生きる」と繋がる。
西さんもこんな気持ちで日々原稿と向き合っているのかな、
かっこよくて、素晴らしい生き方。

自分を自分がいいと認めることで
視界に入ってくる全ての景色が変わるということ。

人と関わることで
今までの「すべて」であったものがまだまだ広がっていくことを教えてくれた

とても素敵な物語でした。

それでは、また🍃

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