【親の記憶が失われる前に読んだおきたい】認知症と向き合う親子の深い愛に涙する物語|川村元気『百花』感想

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、川村元気さんの『百花』です。

読みやすさ
(4.0)
泣ける
(3.5)
親子の絆
(4.0)
細かい心情描写
(4.0)

おすすめしたい人
◎「親との関係」に、心のどこかで向き合いきれていない人
◎認知症という病を、“知識”ではなく“感情”として理解したい人
◎自分のこれまでの記憶、これからの生き方をじっくり考えてみたい人

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あらすじ・感想

徐々に息子を忘れていく母と、
母との思い出を蘇らせていく息子。

ふたりで生きてきた親子の間には、
忘れることのできない「空白の一年」があった。

<本の感想>

「もしも人工知能に個性や才能を与えるとしたら、
何かの記憶を失わせればいいんでしょうね。」

認知症をテーマに描かれた、深い親子愛。

触れてほしくない何かを抱えながら
でも寄り添いながら生きてきた二人が
未知の世界へと足を踏み入れていく。

.
医療が進み、経済が豊かになった故に「引き延ばされた老後」

.
何が起こるのか、
どのように付き合っていけばいいのか..

認知症になってしまった人と家族の心境がリアルに描かれていた

助けて欲しいけど迷惑をかけたくないから突き放してしまう

覚えていないことが恥ずかしくて
でも忘れてしまうことが怖くて何度も口ずさんで…

物語の中で
必死に病気と闘うお母さんを見ているのが辛かった。

 

ーーー忘れるって何だろう。

 

「忘れる」という悲しみが増える一方で
過去に体験した様々な思い出たちが再び蘇り始める。

 

本人にとって良いことなのか悪いことなのか、
その曖昧で不完全な状態に人間のを感じた

 

今まで背負っていた荷物が徐々に軽くなっていく。

 

その時にふっと顔を出すトキメキやドキドキ、
嬉しい、楽しい、幸せな思い出を
今、たくさん作っておきたいです。

 

認知症への理解が深まるだけでなく

親との繋がり方、これからの生き方を考えさせられた物語でした。

それでは、また

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