【読書家おすすめ小説・正義について考えさせる】警察と国を敵に回した逃亡劇。ハラハラ緊張感がたまらない最後まで目を離せない社会派サスペンス

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、池澤夏樹さんの『アトミックボックス』です。

読みやすさ
(3.0)
ハラハラドキドキ
(5.0)
スピード展開
(4.0)
社会問題を考える
(3.5)

おすすめしたい人
⚪︎社会問題をテーマにしたスリリングな小説が読みたい人
⚪︎「正義とは何か?」を問いかけられるような物語に心を動かされたい人
⚪︎息をつく暇もない逃亡劇×人間ドラマを一気読みしたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

父が「人生でひとつ間違いをした」と言い亡くなった直後、
顔見知りだった郵便局員が警視庁を名乗り父の遺品を取りにやってきた。

父の最後の言葉を胸に
機密資料を託された娘・美汐の国家を敵にした命懸けの逃亡劇が始まる。

<本の感想>

何も知らされないまま、
心の準備もないままに国家機密を握らされる一般市民。

不本意に原子爆弾製造に関わってしまったことによって
怯えながら生き、亡くなっていった父の無念を晴らしたい。

ひとりの若き研究者が日本国家に立ち向かう。

上司の命令だけで一般市民を容疑者に仕立て上げる公安・警察官と
国の圧力で身に覚えのない罪で指名手配犯にされてしまった女性

この、ギリギリでドキドキの逃亡劇が面白すぎて
読み始めたら最後まで止まらず一気読み。

こんな反社会的で人道を外れたことが現実で起こっているの?
フィクションだけど、
実際にどこかで起こっているかもしれないと思わせるリアリティさが
読み手に緊張感を与え、好奇心をそそる。

「正しい」が覆される瞬間、
追っ手を出し抜く瞬間、
危機一髪、絶体絶命を乗り越える瞬間の爽快感

権力に惑わされない人間同士の絆も描かれていて
時より心を和ませる場面がとても良かった。

.
国を守るため、戦争を避けるたけの核兵器。
でも国民は数ではなく、一人一人が意思を持ち考えを持っている。

私は今ここで、あなたに人間としての倫理で勝ちたい。

これを大物政治家に言った時の彼女の緊張感、
恐怖、強い意思が伝わってきて鳥肌がたつ。

権力者と国民、
正義と正義の答えの出ないぶつかり合い

国内だけの問題では済まされない
難しい問題なんだということを改めて痛感しました。

無知な私にも
一から教えてくれる小説の存在が
本当にありがたいです。

それでは、また🍃

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