「女の幸せ」とは何か? 医学の進歩を支えた“妻たち”の壮絶な生き様を描いた衝撃作『華岡青洲の妻』感想レビュー

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、有吉佐和子さんの『華岡青洲の妻』です。

読みやすさ
(2.5)
没入感
(4.0)
歴史情緒
(4.5)
衝撃の結末
(4.0)

おすすめしたい人
◎ 「女性の生き方」や「女の業」に興味がある
◎ 心理描写の深い人間ドラマが好きな
◎歴史の陰に隠された社会派フィクションが読みたい

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

江戸後期、世界で初めて全身麻酔による手術に挑んだ紀州の名医、青洲。

一人の男のために自らの体を捧げた女たちの愛と葛藤を描いた物語。

<本の感想です>

そこまでして男の愛情を独り占めしたいか
命をかけてでも愛を確かめたいか…

鳥肌が立つほど毒々しい女の対立を目撃する。

自らの威信のために命をも厭わない女性たちの涙と努力が

この先の医療を大きく進歩させた鍵となっていたなんて思ってもみなかった。

 

衝撃を受けた時にはすでに
彼女たちの狂気から目を離せなくなっている。

 

ここに出てくる者の中で一番幸せだったのは、
賢く生きたのは誰だっただろうか。

 

進歩を讃える医学小説なんてとんでもない!

 

女の業の深さを痛感させられた
黒一色の人間ドラマ。

 

—-医療開発のために行われた人体実験を
綺麗な美談では終わらせない

 

著者・有吉佐和子氏の着眼点、心理描写に感服
彼女の中に秘められた執念さえ見た気がした。

 

本来は主人公であるべき有名な男が物語では脇役にまわる。

 

せめて、見えない何かと闘い続けた彼女たちを
物語の中では主人公に…

 

唸ってしまうほどの満足感でした。
これは面白かった!

 

それでは、今日も素敵な一日を📚

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