おはようございます、れんげです。
今日は原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という小説をレビューしていきます。
どうぞお付き合いくださいませ=^^=
彼女のデビュー作、「カフーを待ちわびて」が印象深く残っていて、本作で二作品目、読み終えました。
恋愛要素もあり、人生を生きる上で心得ておくべき大切なことを教えられる作品な気がします。
スピンオフ作品も何冊かあるようなので合わせて読みたいですね!
ストーリー
二宮こと葉は、陰ながら想いを寄せていた幼馴染の厚史の結婚式の場で、かつて目にしたことのない感動的なスピーチに出会う。
かつて厚史の父、今は亡き今川議員の片腕、伝説スピーチライターと呼ばれている久遠久美という女性の祝辞だった。
心を鷲掴みにされたこと葉は、彼女に見込まれ弟子入りを果たす。
そ
して、今度はこと葉が厚史の人生大一番ともいえる大役の右腕としてスピーチに挑む。
友情、家族愛、働く女性のカッコよさ、すべてが詰まった感動小説。
こんな人におすすめ
-
・感動する長編小説が読みたい
・働く女性
・スピーチライターという職に興味がある
読みやすさ
章に分かれていない長編物なので、区切って読むというよりは一気読みしたい作品。
ストーリー自体はとても面白く割とサクサク読めてしまいます。
登場人物たちの個性は特にポイントだと思います!
そして、中盤から終盤にかけては選挙・国会・国家政策が中心のストーリー。
喜怒哀楽が怒涛のように押し寄せてきてページをめくる手が止まりません。
国会の内情、選挙の仕組みなどがとても分かりやすく解説されているため、あまり関心がない方でも理解しやすいので安心してください
^^
見どころ
さすが、スピーチがテーマのお話。
印象深い言葉がたくさん出てきました。
そしてスピーチライターというお仕事がどういうものなのか、知らない世界を覗けてとても興味深い一冊です。
カッコいい久美さんの仕事ぶりは、女性の憧れですよね。
改めて、言葉が持つ力の強大さに感銘を受けます。
感想
ここからは、私が個人的に気に入っている台詞や文を抜き出して自由に感想を書いていきます。
誤字脱字や稚拙な表現が目立っていると思いますが、よかったらどうぞ優しい目で読んでいただけると嬉しいです。
チャンス
この小説の中で、私は、いくつもの言葉に感動させられ元気をもらった。
その中でも、この先忘れないでおこうと思った言葉…
一番やりがいを感じることを、いまはひとつだけするべきだと思う。
こと葉に言ったワダカマの励ましの言葉。
この言葉を読んだとき、私もこと葉ちゃんと同じ気持ちになれた気がした。
救われた。
楽になった。
何にも難しく考えることはない。
真っ直ぐ正直に、生きていこうと思った。わがままでもなんでもない。
やりたい事があること自体が素晴らしいんだ。
「CHANGE」を「CHANCE」にしよう。
今、世間体と将来の安定を心配して踏ん切りがつかなかった自分が笑えてきて、スッキリしてます。
私もワダカマに背中を押されてしまったみたい、なんだか悔しいな^^
久美さん
彼女のような仕事ができて何もかも充実してそうな女性に憧れる。
でもやっぱり、才能なんて全て努力からくるものなんだなと思う。
そういうデキル人も私と同じ、一人の人間。
久美さんみたいに、伝説といわれても尚、さらに上を向いている。
余計、かっこいいじゃないか。
彼女の「言葉」に対する熱意は、想像を遥かに超えるほどのものがあるのだろう。
スピーチライターという職業は、明るみに出てはいけない、常に誰かの「影」でなければいけない。
けれど、スピーチのすばらしさにさらに魅了され、上を目指していく彼女。
言葉に救われた彼女の、言葉に対する恩返しなのかな。
言葉の力ってすごいな。
これから、私も慎重に言葉を使っていこう、そして大事に大事にしていこうと思った。
最後に
手元に置きたい一冊です。
また、元気が欲しいときに読み返したいと思っています。
今日はこのへんで
ありがとうございます。
れんげ