れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、早瀬耕さんの『未必のマクベス』です。
◎波乱万丈な他人の人生を物語で体験してみたい人
◎国際的な舞台で繰り広げられる人間ドラマが好きな人

あらすじ・感想
IT企業・Jプロトコルに勤める中井優一は、
東南アジアで交通系ICカードの販売に携わっていたが
香港法人の代表として出向を命じられる。
「あなたは王として旅を続けなくてはならない」
ある娼婦から告げられた予言めいた言葉の通り、
思いもよらぬ罠が彼を待ち受けていた。
感想(ネタバレなし)⬇︎
一本の映画を見ているような満腹感と
過去の記憶を掘り起こしてみたくなる懐かしさ
サスペンス、ミステリー、グローバルビジネス
そして、大人の純愛(ここにアンダーラインを引きたい)。
この厚さでこの没入感。
あっという間に読み終え、名残惜しさの残る読後が
更なる満足感をもたらしてくれる。
香港→バンコク→南の島
主人公とひっきりなしに飛び回るアジア諸国の旅は
旅行好きな私の心を鷲掴み!
ハイクラスサラリーマンの主人公による
“贅沢ビジネストリップ”では普段体験できない、
未知の世界が広がっていました。
物語では、そんな主人公の初恋の思い出が明らかになっていく中で
シェイクスピア四大悲劇「マクベス」が絡んでくるという、
文学的要素も盛り込まれた秀逸な構成。
そして、
裏切りと嘘が交錯するハードボイルドな人間ドラマに
読み手を物語の世界に酔わせる
中毒的なまでの面白さが隠されていました。
帰る場所のない旅の始まり。
これが彼にとって絶望の始まりだったのか、
それとも初恋の人とのチャンスを得た希望と映ったか、
「世界」「大企業」「マクベス」
いち個人ではどうにもならない壮大な力に突き動かされるように
人が変わっていく主人公。
マクベス以上の悲劇さにゾクゾクしました。
次は何が起こる?
次は誰が死ななくては物語が進まない…
ーーでもそれが誰なのかは分からない。
味方と敵を線引く境界の曖昧さが
読み手の疑心暗鬼を煽りまくってきます。
情けない主人公をいつも窮地から救うのは、
…美しさと強さを兼ね揃えた女性たち。
亡命王子のボディガードに占い師兼娼婦、敏腕秘書――
彼女たちの活躍ぶりと、心を揺さぶる感動のラストシーンにも注目👀
⚪︎ハードボイルド+男性目線をよく捉えた恋愛小説が読みたい人
⚪︎波乱万丈な他人の人生を物語で体験してみたい人
⚪︎国際的な舞台で繰り広げられる人間ドラマが好きな人におすすめです。
シェイクスピアを読んだことがなくても、
概要は作中に出てくるのでご安心を☺️
今日も素敵な一日を📚
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