れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、葉真中顕さんの『絶叫』です。
⚪︎胸が痛くなるほどリアルな“社会派小説”を求めている人
⚪︎読後に「自分はこの社会で、どう生きるか」を考えさせれる小説が読みたい人

あらすじ・感想
大量の猫の死体と共に女の白骨化死体が見つかった。
平凡な女、鈴木陽子。
社会に見捨てられた女が、
犯罪に手を染め堕ちていく人生が描かれる。
<本の感想>
性別、頭脳、才能、母親..
選べなかった人生。
母のネグレクトから始まり、
壊れていく主人公の人生が語られる。
これほど器用に構成された物語は今まで読んだことないです。
実にたくさんの社会問題が盛り込まれていました。
何の確証も約束もない世の中で、
それでも突然やってくる悲劇に
無力な人間。
これ以上ない絶望を著者はどう締めくくるか、
結末が知りたい一心でページを捲っていきました。
タイトル通り、「絶叫」します。
社会問題を逆手にとってビジネスしようとする者
社会に棄てられた者をエサにする者
世の中には他人を同等の人間だと思わないクズが
たくさんいるのをあなたはまだ知らない。
不条理すぎる弱肉強食社会の現実を
真正面から突きつけられた。
何も選べない
この先どんな不幸に遭うかも予測できない中で
主人公がとった選択に、衝撃が駆け抜ける
それでも、この先を生きていく覚悟があるか。
ここで終わるか。
どの感情にも当てはまらない居心地の悪さに
ゾクゾクが止まらなかった。
物語は、結末があるから救われる。
でもこれが現実だとしたら…
ハッピーエンドとも
バッドエンドともとれない結末に
さらに絶叫。
とんでもない物語を読まされました。
再読は気が進まない、でも
間違いなく忘れられない1冊になりそうです。
社会派サスペンスが好きな方、
物語が扱うテーマの多さにびっくりすると思います🙋♀️
それでは、また🍃
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