れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、藤田宜永さんの『艶紅』です。
⚪︎知らない世界を小説を通して見てみたい方
⚪︎小川糸さんの「蝶々喃々」や平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」のような恋愛小説が読みたい

「艶紅」 著者:藤田宜永 / あらすじ・感想
妻娘と別居し馬に打ち込む装蹄師と
京都に出戻ってきた独身の女性染色作家
職人として高みを目指す二人が
雪舞う京都の縁切り神社で出会った。
<感想>
男性作家が女の気持ちを
ここまでリアルに描けるものなのかと
読み始めて早々、脅かされる
装蹄師と染色作家
職人同士として
互いの世界を尊重し合いながら寄り添う
中年男女二人の目線で語られる本作は
とろけるようなトキメキと
心を激しく揺さぶるような息苦しさ
そして身も心も物語に委ねたくなるような穏やかさ
様々な顔を持った物語でした。
二人だけの世界
それを許さない現実
辛い失敗から孤独を選び生きていた2人が
恋に落ちていく、
そして
京文化独特と言える人間関係が2人に絡みつく
母娘や老舗後継問題
親子、家族の複雑な人間ドラマも盛り込まれていて
かなり読み応えのある恋愛小説です。
読んでいる間だけ時間が止まったかのように
没頭しました。
趣深い京都の街並みを想像させる季語の数々、
登場人物たちが交わす京言葉に思わずうっとり🫧
ページを捲っても捲っても途絶えることのない
風情ある景色に、つい見惚れてしまいます。
ーーー私の心はもう、一ミリも揺るがない
美しい京都の街並みを背景に
迷い苦しみ、食いしばりながらも
懸命に前を向こうとする主人公、
久乃の凛々しさが美しくて
終盤の感情の昂ぶりから
今だに解放されません。
彼女の潔さの裏側
女としてのプライド
人生に対する気迫が
一挙に伝わってきたのが鳥肌もの
久乃へ拍手を送りたくなるラストでした。
心情描写が繊細かつ力強くて思わずうっとりする読書体験でした。
ずっとこの世界に浸っていたい。恋がしたくなります。
それでは、今日も素敵な1日を♡
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