【死ぬまでに一度は読みたいおすすめ小説】読み手を放心させる不朽の名作、三浦綾子さんの「氷点」を読みました

【年間読書数250冊以上】小説好きがおすすめ本を紹介しています

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、三浦綾子さんの『氷点』です。

ドロドロ感
(4.5)

読みやすさ
(4.0)

没入感
(5.0)

宗教(キリスト教)色
(4.0)

おすすめしたい人
・人間の本質が露に出た物語が読みたい
・宗教について、いち人間として考え方を学んでみたい
・没入感たっぷりの長編小説が読みたい
・後味が悪くても読み応えがあるものを好む

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

「氷点」 著者: 三浦綾子 / あらすじ・感想

人間の汚い感情、ずる賢い駆け引きの末に待ち受けていたもの…

妻・夏枝が逢い引きをしている隙に娘を殺害された辻口は、
妻への復讐のため殺人犯の娘・陽子を養女にすることを決意する。

 

この物語が放つ計り知れない熱量
小説を読んでいるという感覚を失くしてしまうほど没入しました。

 

「汝の敵を愛せよ」

 

キリスト教の精神「原罪」をテーマに
罪を受け入れること、赦すことの難しさを問いていく本作。

 

無意識に誰かが悪いと決めつけてしまう心、
自分を正しいと思うこと
相手のためだと思って、人の傷に気づかないフリをすること
自分のことを温かくて素直な人間だと思うこと

 

赦されるべき罪と、そうでない罪
そこに明確な違いはあるだろうか。

 

自分の身がさらされないと気づかないことや
他人の起承転結を透かし見て知り得ること

 

人が生きていくために、自己の罪とどう向き合っていくべきか。
この物語を通して、原罪という概念に出会うことができた。

 

「包帯を巻いてやれないのなら、他人の傷に触れてはならない」

 

いろんな形をした罪があるように、
赦し、優しさにもいろんな形がある。

 

それに気づくこと
そして受け入れようとする気持ちが
誰かを愛することに繋がっていくのかな。

 

「愛は意志だ。」

これを読むと、この言葉の意味の深さがよく分かります。

 

嫉妬、裏切り、強欲…
人間の恐ろしく醜い部分も出てきて
途中息苦しくなった部分もありました。

 

でも最後の北海道・網走湖のシーンで、
ああ、このためだったのか。と

 

この物語の中で
果たして憎むべき人間がいるのでしょうか。

 

決して大袈裟ではなく、
これまでの人生観に変化を与えてくれる作品だと思います。

 

しばらく余韻に浸っていたい
落とし込むまで目を覚ましてはいけない

今までに体験したことのない、貴重な読書体験でした。

 

上下、そして続・上下、計4冊。

読み始めるのなら一気に揃えてしまうことをおすすめします。

私は上下巻のみ先に購入したのですが、

先が気になって気になって何も手につかなくなってしまうほどでした笑

上下巻は、継母と娘がメイン

続・上下では、娘と実母がメインとなります。

私は、死ぬまでにもう一度読んでみたいと思えるほどの名作だと感じました。

 

興味がありましたら、ぜひ手に取ってみて欲しいです^^

れんげ🐰

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