れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、藤井太洋さんの『Genemapper -full build-』です。
◎最新テクノロジーで溢れる近未来世界を堪能したい人
◎スリルと緊張感を味わいつつ社会問題を深く考えるきっかけをくれる読書がしたい人

あらすじ・感想
2037年、拡張現実(AR)技術が浸透した日本で
遺伝子作物デザインを専門とする林田は、
完了済みのプロジェクト「マザー・メコン」で
作物異変が起きたとの報告を受けた。
発注元であるL&B社黒川から至急対応を求められた林田は、事態を解明すべくベトナムへと向かった。
ーーれんげの感想文⬇︎(ネタバレはなしです)ーー
目の前に突如広がる仮想会議室
ゴールデンレトリーバーのアバターで登場する仕事仲間や
ARによってスタッフも景色も全て完璧に装飾されたお洒落なカフェ
ウインクひとつで変わる景色、
全てAIが管理してくれる日常生活、
声も見た目も感情も自由にカスタマイズできる
高性能アバターで生活する登場人物たちや
謎のガジェットの数々に
私の好奇心は終始むき出し状態でした。
登場するもの全てが近未来的で
ワクワクとドキドキが止まらない。
ARメガネをかけて
実際に体験しているようなリアリティある描写に加え、
身近な社会問題を取り上げながら、
近未来を予感させる緊張感あふれるストーリー展開は読み応え抜群です。
日本からベトナム、そしてカンボジアへ。
「遺伝子組換作物の脅威」というテーマで
世界を巻き込んでの壮大なスケールで展開されていく物語には、
強い思念と疑念が絡み合う人間関係や
遺伝子工学に反対する者たちとの衝突など..
新しい知識や発見が次から次へと
読み手のイメージの中へ流れ込んできます。
答えに辿りついても
果たしてそれが正解かどうかは分からない、
この選択肢が人類を幸福にする確証もなければ、
生命の危機をもたらすかもしれない。
「この世に生まれてしまったものは、もはや取り消せない」という
エンジニアたちの苦悩と葛藤を前に、
後戻りできないテクノロジーの発展と
どう共存していけばいいのかについて深く考えさせられる一冊でした。
緊張感高まるサスペンス要素で一気に追い上げを見せる終盤。
結末は絶対に見逃せません。
⚪︎未来の農業、遺伝子組換作物をテーマにした小説に興味がある人
⚪︎最新テクノロジーで溢れる近未来世界を堪能したい人
⚪︎スリルと緊張感を味わいつつ
社会問題を深く考えるきっかけをくれる読書がしたい人
そんな方はぜひ手に取ってみてください🍃
今日も素敵な一日を📚
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