【心に刺さるおすすめ小説】『あのポプラの上が空』三浦綾子|家族、愛、赦しの本質に迫る、家族愛と人間の闇に向き合う傑作ドラマ

年間250冊読む読書家 れんげの本棚-心に響く小説を紹介します

れんげ

こんにちは、れんげです
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!

今回読んだのは、三浦綾子さんの『あのポプラの上が空』です。

読みやすさ
(4.0)
没入感
(4.5)
価値観を揺さぶる
(5.0)
感動
(3.5)

おすすめしたい人
◎登場人物の行動心理に迫っていく人間分析のような描写を好む人
◎家族の絆やすれ違いがテーマの深みのある人間ドラマを求めている人
◎読書を通じて、人間の感情や行動を理解する力を高めたい人

プロがあなたにピッタリの一冊を選んでくれる。新しい読書体験

あらすじ・感想

北大医学部を目指すべく、
札幌に住む病院長一家のもとへ下宿することになった淳一は、
家の中で顔を合わせることなく暮らす一家の秘密を知らされる…

家族の覚醒剤との戦い、
葛藤と青春の日々を描いた物語。

<ネタバレなしの感想⇩>

三浦綾子さんが描く
ドロドロした人間ドラマに登場する多様な人生観と
深いメッセージにはいつも驚かされる。

 

登場人物に対して抱く嫌悪を超えた先にあるのは、
人の儚い生に対する愛おしさ。

 

ここまで行き着ける彼女の人間描写だからこそ、

自分の中にある嫌な感情、汚い感情を
受け入れることができるようになって

 

読後は清々しい気持ちで満たされてしまう。

 

人生、家族、幸せ、愛情について
根本から見つめ直す機会を提供してくれる読書体験。

 

今ではこの充実した時間が
私の日常に欠かせないものとなっています。

 

本作は、ある裕福な家族のお話。
ーー誰にも知られたくない、家族の恥部。

 

医者一家のもとで下宿することになった主人公の青年は
家族の一員として認められると同時に

ある秘密を知らされます。

 

すれ違いを繰り返し、想いが変形し、
一緒にいる目的が、いつしか別の何かに変わってる。

 

愛情から生まれたはずの絆が、憎しみで繋がれた鎖へ。
もはや修復不可となってしまった人間関係にゾッとしました。

 

あかの他人である主人公(第三者)の視点を通して見えてきたのは

 

愛情と憎しみの狭間で
内面が多様に変化していくリアルな人間描写。

 

家族観を説いているようで、
実は全ての人間関係が当てはめられる本作は

 

シンプルで分かりやすい筋書きながらも
読み手の人生経験や
人間関係の記憶が重なるからこそ

より深い共感と新しい発見が得られるのだと思います。

 

お金や地位で幸せは確立されない、
ほんの小さなきっかけが、
たったひとつの選択が、

隣人との関係を変えてしまう。
隣人の人生を変えてしまうこともある。

 

ーーこの世に罪を犯さない人間など存在しない

 

「他人を許せる人間になりたい」
「愛する人に真なる愛情を注ぎたい」という

 

三浦綾子さんが目指した生き方へと繋がってくる。
彼女の力強いメッセージに今回も気圧されました🙇‍♀️

 

⚪︎登場人物の行動心理に迫っていく人間分析のような描写を好む人
⚪︎家族の絆やすれ違いがテーマの深みのある人間ドラマを求めている人
⚪︎読書を通じて、人間の感情や行動を理解する力を高めたい人にぜひおすすめです🍃

 

今日も素敵な一日を📚

 

小説選びに困っていませんか?

年間250冊以上の小説を日々読み漁っている私が、あなたの性格や好み、読書の目的などをもとに、心を込めて小説を選書するサービスを始めました♪

興味がある方は、私の公式LINEを<<無料>>お友達登録して詳細をご覧ください。

今話題急上昇中の新しい読書スタイル「選書サービス」を活用して、読書をもっと身近に、そして習慣にしていきませんか。

いろんな物語に触れて自分の内面を磨きたい!
感受性を養いたい!
今まで読んだことがない物語と出会いたい!

そんな多くの方にご利用いただいております。

▼今すぐ小説を選んでもらう▼