れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、熊谷達也さんの『邂逅の森』です。
◎血の通った人間ドラマや、強く生きる人物に圧倒されたい人
◎濃密な歴史や文化を感じられる没入感たっぷりの物語が読みたい人

あらすじ・感想
秋田の貧農の家に生まれた冨治は、マタギとなり獣を狩る喜びを知るが
地主の一人娘と恋に落ち、ひとり村を追われる。
阿仁地方の狩猟・鉱山を舞台に
強大な自然の中で生きる旅マタギの人生を描いた物語。
<ネタバレなしの感想⇩>
ジブリの「もののけ姫」みたいな世界観
この物語が放つ強烈な生命のエネルギーに
ただただ圧倒されました。
感動を通り越して衝撃。
伝統や厳しいルールのもと狩猟をし
生活をする集団、旅マタギの一人だった主人公が村を追放され
自力で生きる道を開いていく。
時に
森の獣を分け与え人間たちを守り
時に強大な力で人の命を奪ってしまうーー山の神様。
神様を怒らせないために、
何ヶ月も前から女とは一切接触してはいけない
獲ってはならない獣の種類…等
旅マタギが長年付き従ってきた式たりや
山の神様に対する考え方を知り
山や海…自然と人間の共存について
深く考えさせられる貴重な読書体験となりました。
ーーー自分たちが何のために狩りをしているのか
人の欲が大きくなり過ぎないように、
自然の摂理に抗う意思を持たせないための神の存在
「獣たちの命を有り難く頂ける立場である」という強い思いがあるからこそ成り立つ
狩猟の伝統文化に深く感銘を受ける。
同時に
それが叶わなくなってしまった今の世の中に悲しくなりました。
昔の人の考え方が
今の持続可能な世界(SDGs)に繋がっていたこと
この時代の男女の恋愛事情や村の貧困、鉱夫たちの生き方
次から次へと盛りだくさんで
かなり読み応えありました。
何と言ってもラストに待っている死闘‥
読んでから結構経ってるのにまだ興奮が治りません
それでは、今日も素敵な一日を📚
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