れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、有栖川有栖さんの『ダリの繭』です。
⚪︎ミステリーは好き、でも内容が重すぎるのは嫌だ
⚪︎シリアスな事件でありながらも、ユーモア溢れる会話や仕掛けを楽しみたい

あらすじ・感想
サルバドール・ダリの心酔者、宝石チェーンの社長が何者かに殺され
愛用のフロートカプセルの中で発見された。
犯人は誰か、そして動機は..?
推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村が謎解きに挑む
<本の感想>
あるはずのダリ髭がない!
推理中、ずっと大騒ぎしてる主人公二人
作家の有栖川と心理学者の火村の名コンビが
場違いなほど朗らかで、面白おかしくて
あともう少し
あともう少し
てな感じで
なかなか本から顔をあげられませんでした。
登場人物たちの喋り方の癖、
会話ひとつから味わい深い物語って
いつまででも読んでいたくなります☺️
スペイン20世紀を代表する画家、
ピンッと上に跳ねた髭が特徴のサルバドール・ダリ
彼の芸術的感性や人柄、
妻への想いが絡みながら進む殺人事件の推理。
ダリをこよなく愛する宝石店社長を
誰がどういう手口で、どういう理由で殺したか
読めば読むほど、興味がそそられる内容で
謎が全部解けるまでここに居座りますと
半ば意地にもなっていました。
中学の時
西村京太郎を貪り読んでいた時期があった私は
その時に戻ったような気持ちでした。
最初、しょうもないと思ってしまった髭の存在。
これがうんともすんとも解けない!
これも違うあれも違う、
いろんな仮説を立てては崩され
次から次へ怪しい証拠や証言が舞い込んでくる。
この難解さが楽しい
謎が解けて全てが繋がった時、
突然、濃厚な人間ドラマが再生され切ない気持ちが広がります。
「激しく人を愛するという行為は哀しくもある」
疑われた一人一人の想いに寄り添っていく描写が
「誰の肩も持てない」という複雑な心境を残していきました。
金も権力も持っていて才能もある男が唯一求めていたものとは。
ダリが全てを注ぎ込んだ女性、妻・ガラの真意と彼女が受けた批判
画家に関する知識も得られて、
“フロートカプセル”という時代を飛び越えたようなイカした機械も読み手の興味をそそります。
じわじわと面白みが湧いてくる推理小説がお好みの方
本格ミステリを読んでみたい方におすすめです。
では、またね🐰
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