れんげ
私は、年間250冊以上小説を読んでいるインドア女子です。このブログでは私のおすすめ小説、本を読んで感じたことをそのまま感想文にした記事も書いています。
小説に興味がある方、読んでみたいけど何を手に取ったらいいか分からない方の本選びの参考にして頂けたら嬉しいです!
今回読んだのは、山田宗樹さんの『嫌われ松子の一生』です。
⚪︎愛されたい欲求を誰かと共有したい人
⚪︎感情が揺さぶられる物語を読みたい人

「嫌われ松子の一生」 著者:山田宗樹 / あらすじ・感想
中学教師だった松子は、ある事件をきっかけに突然故郷から失踪。
30年後、遺体で発見された松子の私物整理を頼まれた甥が
犯人探しを兼ね、彼女の孤独な転落人生を辿っていく。
松子が最後に求めていたものは..
<感想>
ろくでもない女。
狂った女。
周りからそう言われ続けてきた「嫌われ松子」の波瀾万丈な生涯が語られていく。
読み終わった後、
たまらなく本人に会いたくなりました。
初めて物語の中に登場した時の彼女と
本を閉じる頃の彼女
私の中では別人になっていて
彼女がいかに愛されるべき女性だったかに
気づき涙が止まらなかった。
読み手の感情を上手に操っていくストーリー展開が
面白くて
上下巻一気に読みました。
人間誰しも、何かに寄りかかるものを欲していて
それが彼女の場合はずーっと昔から
父親からの愛情だったのかもしれない。
彼女に対する見方が変わっただけで
文章に血が通いはじめた。
急に温かい人間味が溢れ出す描写。
映画とは違う、
原作としての魅力を堪能しました
愛されたい、
認められたい、
褒めてもらいたい、
どんな人間でも抱く感情をただ求めていただけの
真っ直ぐで芯の強い、
普通の女の人が懸命に生きていた。
何度も何度も転落し
それでも起き上がってきた彼女の最期を知った時、
何かが解けたように涙が溢れだす。
松子が歩んできた人生を知ってもなお
周囲の人間たちは、彼女を「嫌われ松子」と呼んだだろうか。
他人への目の向け方を変えなきゃいけないと
気付かされました。
私を反面教師にしてください。
人生に出会いはたくさんありますが、ほんとうにいい出会いは数えるほどですよ。
一文だけ抜き取っても伝わらない、
この場面、この人物だからこそ
強烈な力が発揮される文章ってありますよね。
自分にとって物語が特別なものになる瞬間。
もしかしたら今の私に必要な言葉だったのかもしれないと思うほど響いてきた。
七転び八起きな松子の人生
誰にも曲げられなかった彼女が望む幸せと
人間味溢れる弱さが愛おしい。
女の幸せ、他人と関わることで得るもの
について深く考えさせられます。
映像のように流れていく
ハラハラドキドキの人間ドラマ、
女性の生き様を題材にした物語が好きな方におすすめです🍃
では、今日も素敵な1日を♡
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